Elämäプロジェクト

2025年11月、Elämäプロジェクトはフィンランド東部、森と湖が美しいプンカハリュ地域から4名の起業家チームを日本に迎え、関西および飛騨高山にて一連の交流プログラムを実施しました。本レポートでは、Elämäプロジェクト代表の石原侑美が企画・運営に携わった、彼らのツアーの一部をご紹介します。ガイドや通訳、イベントのコーディネートを通じて、両国の友好関係を深める貴重な時間となりました。

古都の魅力と大阪での歓迎の宴

11月5日、古都・京都に到着したゲストたちを、代表の石原が出迎えました。翌日からは、京都の東山エリアの散策や、大阪の歴史情緒あふれる中崎町界隈のガイドを担当し、日本の伝統文化や街並みの魅力を伝えました。

活動のハイライトの一つが、11月6日に大阪・梅田で開催した交流会です。会員制コミュニティ「エラマの森」の住民さんの一部が集い、フィンランドからのゲストを温かく歓迎しました。新鮮な海鮮料理を囲みながら、和やかな雰囲気の中で会話が弾み、国を越えた友情が育まれました。石原は、参加者同士のコミュニケーションが円滑に進むよう、通訳としてサポートしました。

飛騨高山での心温まるおもてなし

旅の後半、一行は岐阜県飛騨高山へ。ここでは、よりパーソナルで心温まる交流が待っていました。石原の自宅にゲストを招いてウェルカムパーティーを開催し、日本の家庭料理を振る舞いました。天気の良い日にはテントサウナを体験してもらうなど、飛騨の自然と暮らしに根ざしたおもてなしで、ゲストとの距離が一層縮まりました。

ハイライト:日本とフィンランドの視点が交わる森林浴プログラム

11月11日には、今回の来日プログラムの核となるイベント「森と自分を”再発見”する森林浴プログラム」を日和田高原にて開催しました。このプログラムは、Elämäプロジェクトと、高山で活動する「森とひとと木」との共催で実現したものです。

午前中は、石原の企画・通訳のもと、フィンランドの森林浴ネイチャートレーナーであるマリ・アホネン氏と、日本の森林インストラクター臼田陽子氏がそれぞれの視点から森との関わり方について語りました。その後、参加者全員で白樺や針葉樹が美しい森を歩き、五感を開放する時間を共有。森の中でいただく飛騨の恵みが詰まったランチも格別で、リラックスした雰囲気の中、参加者とゲストとの間で深い対話が生まれました。

地域とつながる高山での交流会

同日の夜には、高山市内の「松倉山荘」にて、地域の方々とフィンランドゲストをつなぐ交流会を主催しました。石原によるフィンランド入門ミニ講座で現地の文化やプンカハリュの美しい街並みを紹介した後、フリー交流会へと移りました。

観光、林業、農業、デザインなど、様々な分野で活躍するフィンランドの起業家たちと直接話せる貴重な機会となり、会場は熱気に包まれました。参加者の方々は、お互いの国の文化やビジネスに関心を持ち、積極的に情報交換を行っていました。

終わりに

今回のプンカハリュ起業家チームの来日は、Elämäプロジェクトが目指す「フィンランドと日本の文化・教育の架け橋」としての活動を象徴する、実り多いものとなりました。一連のプログラムを通じて生まれた出会いや対話は、両地域の友好関係をさらに深め、新たな協業の可能性を感じさせるものでした。

ご参加、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。Elämäプロジェクトは、今後もこのような国際的な交流の機会を創出し、両国の発展に貢献してまいります。

Special Thanks to SaimaaLife

先日、夏の光が美しい飛騨高山で、3泊4日の「対話的な場の作り方合宿」を無事に開催いたしました。ご参加くださった皆様、そして関心を寄せてくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

この4日間は、単なる研修やセミナーではありませんでした。フィンランドの対話文化、哲学の深い問い、飛騨高山の豊かな自然、そして集った一人ひとりの人生が響き合い、一つの壮大なアート作品を全員で創り上げたような、奇跡の時間となりました。

この記事では、その感動と学びの本質を、当日の様子と共にご報告します。

五感で味わう、飛騨高山という舞台

今回の合宿で私たちが大切にしたのは、「頭で理解する」だけでなく「身体で感じる」こと。その中心にあったのが、飛騨高山に根ざすプロフェッショナルたちが届けてくれた、五感をひらく豊かな体験です。

大地のエネルギーをいただく食事

料理人・河野美紗さん(Earth to Table)が振る舞ってくれたのは、もはや「料理」という言葉では表現しきれない、彼女の人生のストーリーが詰まった一皿一皿でした。飛騨の農家さんと丁寧にコミュニケーションを重ねて届けられた、採れたての夏野菜たち。ナス、きゅうり、トマト、ズッキーニ…その一つひとつが持つ生命力に、参加者の皆さんは息をのみました。

「料理で雷に打たれるって、こういうことだったんですね」とある参加者さんが語ったように、それは飛騨の大地のエネルギーをいただく、魂を満たす体験でした。

飛騨の森の記憶を、永遠の贈り物に

贈られた人は幸せになるというフィンランドの工芸品「ククサ」。Elämäオリジナルの、飛騨高山の木から職人さんが一つひとつ手作りした特別なククサに、飛騨在住の植物のプロ・内方智香子さんと共に、地元の植物をあしらっていく。

それは、フィンランドの魂が宿る器に、飛騨の森の記憶を封じ込めるような、静かで神聖な「自然との対話」の時間となりました。

「対話」とはスキルか、在り方か? — 講師陣が届けた深い学び

この豊かな体験の土台の上で、いよいよ「対話」の核心に迫る講義が始まりました。

フィンランドの知恵:「聞く」とは、自然の声まで聴くこと

講師の石原侑美からは、フィンランドの対話文化の背景にある「オープンダイアローグ」の思想をベースに、心地よい場を創るための5つの空間(身体的、時間的、心理的、社会的、会話的)についてお伝えしました。そして「聞く」とは、人の話だけでなく、自然や自分自身の声にまで耳を澄ませる行為であるという、アニミズム的な視点も共有されました。

哲学の問い:対話とは「Inter-View(相互に見る)」こと

講師のいけかよさんからは、「答えを出さない」ことを大切にする哲学バーの実践を通して、対話の技術(How to)以前の「在り方(Being)」を探求しました。傾聴の壁となる自分の中の無意識の「評価(ジャッジ)」に気づき、相手を理解しようとするのではなく、好奇心を持って「相手の隣に座り、同じ景色を眺める」。その在り方こそが、真の対話「Inter-View(相互に見る)」なのだと、参加者の皆さんは深く頷かれていました。

「安心して弱さを話せた」— 参加者の皆さんの声

理論と体験が融合し、心理的安全性が確保されたこの場で、参加者の皆さんからは宝物のような言葉がたくさん生まれました。

「今まで色々な研修を受けてきたけれど、こんなに安心して自分の弱さも話せたのは人生で初めてです。『受け止められる』って、こういうことなんですね」

「正直に言います。私の人生のターニングポイントになりました。料理に雷を打たれ、言葉に心を揺さぶられ、ここから何かが新しく始まる確信があります」

「傾聴ワークで、聴いているようで全然聴けていなかった自分に気づきました。自分の『正しさ』というフィルターを外して聴くことの難しさと、その先にある世界の豊かさを知りました」

「肩書きを外して、ただの“わたし”としてここにいられたことが、何よりのギフトでした。いつの間にか、まるで家族のように感じていました」

この感動の続きを、あなたも体験しませんか?

この合宿は、誰かが一方的に教える場ではありませんでした。専門家と参加者が互いに影響を与え合い、共に場を創り上げた「共創」の4日間でした。

もしこの記事を読んで、あなたの心が少しでも震えたなら。次は、あなたがこの物語の主人公になる番かもしれません。

1. もっと詳しく知りたい!まずはオンライン報告会へ

合宿の熱気と学びを、写真や参加者の声と共にお届けします。「対話って何だろう?」という問いを、一緒に探求しませんか?

・イベント名: 【オンライン】エラマの学校の対話合宿報告会
・日時: 2025年8月6日(水) 20:00〜21:30
・場所: オンライン(zoom)
・料金: 一般 500円(会員制コミュニティ「エラマの森」住民は無料)

>>詳細はこちら

2. 継続的に学び、仲間と繋がりたい方は「エラマの森」へ

Elämäプロジェクトの学びのほとんどが無料または割引で受けられる、会員制コミュニティです。オンラインでの学びや対話、年に2回の飛騨高山オフ会など、あなたの「第二の故郷」のような場所がここにあります。

>>会員制コミュニティ「エラマの森」の詳細はこちら

【予告】対話合宿 第2弾、開催決定!

大変ご好評をいただいたこの合宿、早くも第2弾の開催を予定しています!
詳しい日程や内容は、決まり次第公式サイトやSNSでお知らせします。「次こそは!」と思われた方は、ぜひElämäプロジェクトのInstagramをフォローして、最新情報をお待ちください。

またいつか、どこかの「対話の場」で、あなたとお会いできることを心から楽しみにしています。
kiitos!(キートス!)

いつもエラマプロジェクトの活動にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

この度、ウッドフォーラム飛騨(岐阜県高山市)にて、「北欧エラマカフェ」 を開催することになりましたので、ご案内いたします。

北欧のゆったりとした時間を、飛騨の森のウッディーな空間で

フィンランドの森のように落ち着く山々を眺められる空間で、こだわりのコーヒーを片手に、ゆったりと心静かなひとときをお過ごしください。
北欧デザインに囲まれ、まるでフィンランドを旅しているような気分を味わえます。

エラマを通じてフィンランドへの旅を夢見る方にも、ぜひお越しいただきたい空間です。

【こんな方におすすめ】

・北欧のライフスタイルやデザイン、ゆったりとした時間に興味がある方
・こだわりのコーヒーを味わい、リラックスしたい方
・いつかフィンランドへ行ってみたいという夢をお持ちの方

【イベント内容】

エラマショップ(北欧&和雑貨):フィンランドの木工雑貨や、オリジナルのお香など、温もりと文化を感じられるアイテムを販売します。

・エラマbouzuコーヒー:北欧ロースタリーの豆を使用したドリップコーヒーと、北欧のお菓子をお楽しみいただけます。

・フィンランド旅行無料相談会:学びのある旅を作るプロが、あなただけの旅行プランを提案します。

写真展:フィンランドの美しい風景や人々の暮らしを写した写真展を開催。

【開催概要】

日時: 2025年6月14日(土) 10:00~15:00
場所: ウッドフォーラム飛騨
住所: 〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町165
入場料: 無料
予約: 不要、入退場自由

北欧のゆったりとした時間を、ぜひウッドフォーラム飛騨でお過ごしください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

2025年5月3日〜5月5日、新緑が美しい飛騨高山で、エラマの森の住民さん限定のオフ会を開催しました。
エラマの森は、フィンランドの豊かな暮らし方や日本の文化にヒントを得ながら、「わたし」の心と体を整え、日々の暮らしを豊かにするためのオンラインコミュニティ。オンラインでの学びや交流に加え、年に数回、こうして飛騨高山の自然の中で実際に集う機会を設けています。

今回のオフ会も、そんなエラマの森ならではの温かい時間に満ち溢れていました。

焚き火、サウナ、そして太陽の下の語らい

GWの飛騨高山は、幸いにも天候に恵まれ、参加者の皆さんと共に充実した3日間を過ごすことができました。
拠点となったのは、広々とした古民家「太陽の家」。ここでは、まるでフィンランドにいるかのような体験が待っていました。

夜には、満天の星空の下、焚き火を囲んで語り合ったり、フィンランドのカードゲームを楽しんだり。普段の忙しい日常ではなかなかできない、「余白」のある時間を共有しました。

何もしない贅沢、自然と一体になる喜び

翌日は、近くの広場へピクニックへ。
特別なアクティビティがあるわけではありません。ただ、ウォーキングコースを散策したり、川のせせらぎに耳を傾けたり、そして、芝生の上に直接寝転がって、ただ空を眺める
そんな「何もしない贅沢」を味わいました。

参加者の中には、本当に気持ちよさそうにうたた寝をする方も。
都会の喧騒から離れ、自然の中に身を置くことで、心も体も解き放たれていくのを感じました。

エラマの森が目指すのは「コンヴィヴィアルなコミュニティ」

今回のオフ会を通じて改めて感じたのは、エラマの森が目指している「コンヴィヴィアルなコミュニティ」の姿です。

「コンヴィヴィアリティ」とは、思想家イヴァン・イリイチが提唱した言葉で、「自立した個人同士が、創造的に共に生きるあり方」を意味します。それは、誰かに依存するのではなく、それぞれが自分らしさを大切にしながら、お互いを尊重し、心地よく繋がっていく関係性です。

オフ会では、参加者一人ひとりが自分のペースで過ごしながらも、自然と会話が生まれ、笑い声が響き、時には深い話にまで発展する場面もありました。それぞれが違う興味や背景を持ちながらも、どこか根っこの部分で繋がっているような、温かい一体感がありました。

それは、用意されたプログラムをこなすのではなく、その場の空気や気分に合わせて、みんなで「今、何をしたいか」を考え、行動する。そんな自由で主体的な関わり合いの中にこそ、コンヴィヴィアルな豊かさが生まれるのだと思います。

また次の「豊かな時間」でお会いしましょう

今回のオフ会には、遠方から2匹のワンちゃんも参加してくれ、私たちに普段とは違う世界を見せてくれました。また、少し肌寒かった山の気候のおかげで、思いがけず満開の桜に出会うという嬉しいサプライズも。

エラマの森では、オンラインでの学びや交流はもちろん、こうしたリアルな場での体験を通じて、皆さんと一緒に「豊かな生き方」を探求していきたいと考えています。

次回の飛騨高山オフ会は、来年2026年のGWを予定しています。
「わたし」を見つめ、心と体を整える時間を、ぜひ一緒に過ごしませんか?

エラマの森に興味を持たれた方は、ぜひコミュニティの詳細もご覧ください。
あなたとの出会いを、心よりお待ちしています。

住民(会員)募集中!
会員制コミュニティ「エラマの森」の詳細はこちら

いつもエラマプロジェクトの活動にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

この度、エラマ図書館(岐阜県高山市)にて、「北欧エラマカフェ」 を開催することになりましたので、ご案内いたします。

北欧のゆったりとした時間を、エラマ図書館で

フィンランドの図書館をイメージした落ち着いた空間で、こだわりのコーヒーを片手に、ゆったりと心静かなひとときをお過ごしください。
北欧デザインに囲まれ、まるでフィンランドを旅しているような気分を味わえます。

エラマを通じてフィンランドへの旅を夢見る方にも、ぜひお越しいただきたい空間です。

【こんな方におすすめ】

・北欧のライフスタイルやデザイン、ゆったりとした時間に興味がある方
・こだわりのコーヒーを味わい、リラックスしたい方
・いつかフィンランドへ行ってみたいという夢をお持ちの方

【イベント内容】

エラマショップ(北欧&和雑貨):フィンランドの木工雑貨や、オリジナルのお香など、温もりと文化を感じられるアイテムを販売します。

・エラマbouzuコーヒー:北欧ロースタリーの豆を使用したドリップコーヒーと、北欧のお菓子をお楽しみいただけます。

・フィンランド旅行無料相談会:学びのある旅を作るプロが、あなただけの旅行プランを提案します。

写真展:フィンランドの美しい風景や人々の暮らしを写した写真展を開催。

【開催概要】

日時: 2025年3月15日(土) 10:00~15:00
場所: エラマ図書館 (ウッドフォーラム飛騨2階)
住所: 〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町165
入場料: 無料
予約: 不要、入退場自由

詳細はこちら
https://elama.be/workshop-event/nordiccafe202503/

北欧のゆったりとした時間を、ぜひエラマ図書館でお過ごしください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

こんにちは、いけかよです。

去る2024年3月20日、3泊4日のスペシャルなツアーが、岐阜県飛騨高山で開催されました。

これまで、フィンランドで2回ツアーを実施してきたエラマプロジェクト。今回は、飛騨高山に生活拠点をおく代表の石原侑美が、自ら暮らし、さまざまなものを見て聴いて感じているその地域を舞台にしたスペシャルなプログラムを作り上げました。

その名も「地域(ローカル)でウェルビーイングに暮らす体験ツアー in 岐阜・飛騨高山」

さまざまな体験を通じて「学び」をお届けしているエラマプロジェクトですが、今回のツアーはエラマプロジェクト7年の歴史のなかでもひとつのマイルストーンともいうべき特別なものとなりました。

もちろん、すべての経験がスペシャルで唯一無二ですが、どうやら代表の侑美さん的には今回の経験をしっかりじっくり記録として残しておきたいという強い衝動があったようなのです。

ということで、本メディア「よむエラマ」の編集長のわたし、いけかよと侑美さんとの対話を、臨場感そのままにお届けしたいと思います。

人生の分岐点に立つ人が集まった

いけかよ

今回のツアーのきっかけは?

ゆみ

高山市の地域課題解決プランのコンテストがあるからそれに応募してみませんかっていわれて、提案したのがこのツアーでした。内容は言ってしまえば「移住体験ツアー」なんですが、地方創生は移住だけじゃなくて、いかに関係人口を増やすかが大事だから、それを組み込んだツアーということで、高山市から奨励賞をいただいたので実施に至ったという感じ。

でも、もっと個人的なところで言うと、私がフィンランドに行って自然の素晴らしさを知った、そして高山にも移住して4年経った。そこで体験してきたことを、ごく一部ではあるけど4日間にぎゅっと凝縮して体感してもらうことで、私の地元愛を呼び起こすことにもなるだろうし、参加者さんが「自分もこういうことをやりたい!」って思ってもらえるようなツアーにできたらという思いもあったんです。

いけかよ

なるほど。実際やってみての手応えはどんな感じでした?

ゆみ

やっぱりやる直前まで「これでいいんだろうか」とか「人集まるかな」とか「ツアーが目新しすぎてみんなイメージ湧かないかな?」とかいろんな不安がありました。でも「ウェルビーイング」という言葉はいま注目されてるからいけるんじゃないかという一縷の望みも持ちながら、できる限りのことをやって。

そして、参加者は女性6名。20代から50代まで幅広くて、東京、三重、大阪、富山、愛媛、あとは岐阜からと、いろんな地域から来てくれたんです。

結果、やってみて、フィンランドまで行かなくても国内で、飛騨高山でこれだけの素晴らしいものができるんだっていう確信を得られました。それは直前まで不安だったから自分なりにベストを尽くしたからこそ。

そして参加者さんから返ってきた反応がほんとうにみんな喜びに満ち溢れていて…!ツアーの最後にはやっぱり半分以上の人が自分のために浄化の涙を流すんですよね。

それは自分の人生に向き合えているということと、やっぱり人との出会いがあったから。飛騨高山で活躍するいろんなキーパーソンに出会ってもらったんですが、その人たちも性別も年代もバックグラウンドもさまざまで、その出会いのなかで参加者さんたちはどんどん自分の内側に目を向けていったんです。

こういう「内省」ができるプログラムを、国内でもできるんだっていう強い確信を得られました。

いけかよ

そうなんですね…!じゃあ、今回のツアーの目的としては「飛騨高山に移住します!」って言ってもらうこと?

ゆみ

を、やめたんです。そういうプレッシャーのもとでやるのは違うなと思った。だから目的は「地方で豊かに暮らすことを考える」とか、「地方都市においてウェルビーングな社会作りを考える」とか、移住までとはいかないけど地方を拠点に活動したいと思ってもらえるようなものにしたんです。

いけかよ

じゃあ本当に関係人口っていうのがキーになるんですね。

ゆみ

そう。高山市さんも「関係人口を増やしたい」ってすごく言っていたし。

いけかよ

参加者さんたちはどんな思いで参加してくれてたんでしょう?

ゆみ

それがいろいろでめっちゃ面白くて!

ひとりはもちろん「ウェルビーイング」って言葉に反応されて、フィンランドの専門家からそれを学びたいっていう人。

もうひとりはフォルケホイスコーレ(19世紀にデンマークの農村を中心に発達した民衆の民衆による民衆のための成人教育機関。「人生のための学校」などと表現されることもあり、その価値やあり方が近年注目を集めている)的なプログラムを日本のいろんなところで参加している人。このプログラムはフォルケホイスコーレ的なものだと認識して来たそう。

他にも「以前飛騨高山に来た時にとてもいい場所だと思って、インスタを見てたらこのツアーを見つけたから、内容はよくわかりませんけれども申し込みました」っていう方もいたり(笑)。

いけかよ

いいですね。フットワーク軽い!

ゆみ

そうそう(笑)。そういういろんな観点のいろんな層の人が来たっていう感じでした。

でも共通項があるとしたら、やっぱり今が人生の分岐点だとご自身の中で思われてる方が来たような感じではあったかなと思います。

いけかよ

そこ、フィンランドツアーの参加者さんと似てますね。

ゆみ

そう!そこがすごく面白いなと思った。

スペシャルな「地産地消」

いけかよ

それで今回のハイライトは?

ゆみ

それ選ぶの難しいですよね…。

まず、初日に雪がすっごい降って、私たちが泊まった太陽の家なんて50cm積もったんです。飛騨の人からしても3月にこれだけ降るのは珍しいと。「大丈夫かな、予定変更しなきゃいけないかな」って思ったんだけどもうみんな喜んで!他県の人は雪なんか見ることないからみんな舞い上がっちゃって、喜びに満ちてたのは雪があったからっていうのはあると思うんです。

だからもういきなりハイライト(笑)。

雪が降るだけで荘厳な空気に。同じ日本とは思えない異国感

いけかよ

そうなんですね!もういきなり(笑)

ゆみ

そう!太陽の家は、やっぱりみんな最初入った瞬間「うわー!」ってなりましたもんね。

いけかよ

あそこは場の持つ力がすごいですよね。

ここが「飛騨にゅうかわ太陽の家」。なんともいえない不思議な空気に包まれている、エラマプロジェクト御用達の施設。

ゆみ

そう!だから今回プログラムを多くを太陽の家でやれたことも大きかった。自然や木の匂いにずっと触れ続けながらやれたから。とにかく外でみんな雪で遊びまくって、めっちゃ楽しそうっていうのも良かったんですよね。

あとは、ごはんにこだわったこと。

もう一つのこのツアーのテーマが「地産地消」だったから、地産地消のものを食べようと。

この、食がめっちゃみなさん喜んでいただいたところで。

いけかよ

食はすごく大事!!普通の旅でも食ってすごい重要度高いですもんね。その土地でしか食べられへんもんって絶対食べたいし。

ゆみ

ですよね。

プログラムの中で、ワークショップが大事なことはわかってるけど、でもやっぱり喜びを味わいたいわけですよ。ワークショップがあるから食の喜びがあるし、食の喜びがあるからワークショップの喜びもわかってくるっていうことで、こだわったんですよね。

地元ならではのジビエ料理がもてなされました。これは高山で捕れた鹿肉。愛媛からの参加者は「こんなおいしい鹿肉食べたことない!」と感動していたそう!

いけかよ

うんうん。しかも作り手からじっくり話が聞けるっていうのもいいですよね。

ゆみ

そう。それぞれでクリエイティブに飛騨の地産地消をやっている人たちにお願いしました。その人たちに、自分の人生の話をしてもらって、そのひとりがEarth to Tableの河野美紗ちゃん。

フリーランスシェフの河野美紗さん。オランダのアムステルダムで地元レストランと都市農園&食廃棄プロジェクトに5年ほど携わったのち、現在は飛騨地域で、「五感に響く食体験」と「地域コミュニティ」をテーマに、店舗をもたずに料理と食企画を行っている

ゆみ

なんで飛騨でEarth to Tableをやってるか、オランダで何を見てきたのか。それを踏まえて食と農のコミュニティを飛騨でどうやって実現してるかという話をしてくれた後に、その美紗ちゃんが作った料理を食べるという。

しかもそれがおいしいっていう単純な味覚だけじゃなくて、聴覚や視覚でも、そして美紗ちゃんが体験した飛騨のこともオランダでのことも疑似体験した上で食べてるような感じ。だからおいしいもの以上の咀嚼があって、お腹いっぱいになったっていう感じでしたね。

こちらが美紗さんによるスペシャルディナー!

ゆみ

そして、我が家、石原家にも来てもらって、お義父さんお義母さんもいっしょに宴会して。カブを採ってきてそれをオーブンで焼いてただ食べるとか。

いけかよ

めっちゃいい!!もうお腹すくー!

ゆみ

ははは!でしょ?お腹空くでしょ?そうなんですよ(笑)

石原家にて。素朴だけどすべてに心がこもっている、どんなミシュランよりも尊い食卓

こんなカブが石原家の畑では採れるんです

もちろん食以外のプログラムも。飛騨高山在住の花のプロ、alp_gardenさんによるお花のワークショップ

地元の野生の草花を使ってのフラワーオブジェづくり!これもひとつの地産地消

エラマプロジェクトオリジナルククサを使ってそれぞれ思い思いに作りました!きれい!

これが本当にやりたかったこと

ゆみ

参加者の1人は石原家の宴会のときにお義父さんと「私はずっと長女としてきょうだいとかお父さんお母さんの面倒を見て…」っていろいろ話されてて。そのときにお義父さんが「もうあなたの道に行ったらいいんだよ」って言うんです。それがね、彼女にとっては、他人からなんでもない温かい言葉を言われたからこそ、すごく心にぐっときたらしくて。

でも、温かいからこそ、全てのプログラムが、食べ物も建物も会う人も含めて全てが素晴らしいすごく非現実な空間にいるからこそ、自分のネガティブなところが出てくる瞬間が本当に辛かったと…。

これは他にも言ってる人いたんですよね。

いけかよ

そうなんですね…。

ゆみ

前に飛騨高山でリトリートをやった時もそういうこと言われた人がいて。

リトリートでも今回のプログラムでも自分の人生を振り返ってもらうワークはやるんですが、やっぱりそれをしてるとトラウマが出てくる人ももちろんいたりするんです。それに、トラウマを克服してしてるつもりだったけど、あまりにも美しい、いいものを食べるから、ショック療法のリバウンドじゃないけどそういう感覚に近いものが出てくるような…。

いけかよ

たとえば普段、ジャンクフードばっかり食べてて、こんな美しい食べ物があるのに自分はなにやってんねやろみたいな気持ちになる感じでしょうか?

ゆみ

近いかもしれない。ジャンクフードばっかり食べてて体にいい野菜を食べると、逆に体にぶつぶつができるみたいな、そういう感じ。

いけかよ

好転反応的な?

ゆみ

ああそうそう!まさに好転反応。しっくりくる言葉だと思います。

いけかよ

気持ちの好転反応がいっぱいあったわけですね。

ゆみ

ありましたね。みなさんそれぞれのレベルでそれぞれにあったみたいで。

いけかよ

なんかちょっとわかるような気がする。聞いてて胸が痛むなあ。

ゆみ

そう。わかる人はすごくグッとくると思う。

それが一番わかったのが、ツアー最終日に太陽の家で最後の振り返りをした時に、やっぱりみんなそれ(好転反応)が「あったんだー!」っていう涙があふれて。逆に「やりたいこと見つかったんだー!」っていう喜びの涙の人もいたし。それぞれのその振り返りがそれぞれで作用し合ってましたね。

ツアーが終わって高山駅で解散した後、まだ名残り惜しい、話し足りない、もっと語りたいっていうので、その後1人以外はみんなそこで一緒におそば食べて(笑)。

他にもツアー終わってから改めて飛騨にもう一回来てくれた人もいてね。

でも、これまでも飛騨でリトリートを何度かやってきたけど、今回違うのは本当に関係人口になりそうな人たちがいるっていうこと。これからどんどん具体的なつながりが増えていきそうなんです。今回つながりができて、そこからまたどんどん別の関係人口が生まれそうな要素がある。

だから、今回のプログラムで自分の人生を共有するからこそ、思いっきり自分の「やりたい」っていう気持ちを信頼して出してもらえてるんだなっていうのをすごく感じます。関係性が深く強くなるからこそ、長く関係性が続くような感覚になるというか。

それぞれ自分に向き合う参加者たち

いけかよ

ゆみさんの作ってるプログラムって、「ツアー」だけどでもなんかちょっとレイヤーが違いますよね。

ゆみ

そうですね、旅なんだけど学びの要素がしっかりある。それは深い対話を自分の中でやるようなプログラムですね。

いけかよ

そうだと思います。適切な言葉を見つけるのがすごく難しいけど、トリートメントな感じがするんですよね。そういう要素がすごく強い。

ゆみ

だからこそ、参加する人は怖い部分もあるのかもしれないですね。自分がどうなっちゃうのかな?って。

美しいものに触れて、雪だったのもあってよけい非現実感が増してて。それもあって今回は余計にみなさん内省モードになれたのも確か。雪があることですごく深い対話が生まれたのは間違いないかなって思います。

なにより今回は、本当に来たいと思って来てくださった人しか来てない。「どんな感じやろ?」じゃなくて「行くんだ!」っていう決意を持って来てくださった方ばっかりだった。エラマプロジェクトで、こんな満足度の高いプログラムができるんだっていう自信になったツアーでしたよ。

いけかよ

そうなんですね。フィンランドよりも国内ツアーの方が参加者はやっぱり勇気がいるのかもしれないですね。

ゆみ

そうですね。海外行く方が皆さんイメージできるし、いっぱいお金貯めていくぞって気になるんだけど、国内って行きやすいって思うからこそ、ハードルは高いんですよね。

いけかよ

海外だったら、なんかとりあえず飛行機乗って行くだけで、もう達成感あるでしょ?

でも国内って、やっぱり自分がある程度のお金とか時間とか、ペイしたものがあるんだったらなんらかのリターンはほしいって思うから、なんにも面白くなかったなんて絶対いやですもんね。否が応でも何かを得て帰ろうと思ったら、国内の方が自分の感性をもっと研ぎ澄ませないといけないし、特にゆみさんが作るこういうプログラムではすごく自分と向き合わされると思うし、心の柔らかい部分もすごい刺激されるし。それは結構タフな経験だと思うわけですよ。

ゆみ

そうですね、いい意味でも悪い意味でも。悪い意味っていうのはちょっとネガティブな感情に陥ることもあるかも、っていうところだけですけどね。

いけかよ

そう。でもそれは多分人生においては避けて通れないとこですよね。そういう意味でも、ゆみさんのつくるプログラムはトリートメントっぽいんですよね。

ゆみ

トリートメント。リトリートではなくてトリートメントね(笑)。

いけかよ

言葉遊びみたいだけど!(笑)

でも、トリートメントもデトックスするでしょ?コリをとったり汗を出したりとか。ケアをして悪いものが出るからすっきりするわけだし。ってなると、悪いものがどこにあるのかわからないと出せないし。悪いもの出さないと気持ちよくなれないし。ってなったらやっぱりトリートメントの要素が強い。それが自分の中にあると思うからトリートメントしたいわけでしょ?

ゆみ

ああ、そうだと思う!それはあるのかもしれないですね。

ああ、だから、これが本当にエラマプロジェクトでやりたかったこと。まさにこのツアー!

人生も見つめてるけど自分の次のアクションも、ちょっと「やりたいな」って気が起こってるような状態。これを日本でやれた!

いけかよ

うんうんうん。だから、2Dの人が3Dになる瞬間に立ち合うみたいな。

ゆみ

あーー!そう!そういうことです!

いけかよ

それがいわゆる分岐点なわけですよね、人生の。

ゆみ

で、思ってるだけじゃなくて行動するっていうのが大事ですよね。2Dから3Dの行動。

これを継続的にやっていきたい。私の拠点が高山にあるから高山でやってるけど、拠点になる方がいらっしゃればどこでも。軽やに、いろんなとこでやれるっていうふうになれるといいなって思います。

いけかよ

そうですよね。それぞれの土着の人がそれぞれの土地に愛情を持って。

ゆみ

あ、そう!愛情を持って、が大事!地域に対する愛情があればできる。

いけかよ

素晴らしくない土地なんかどこにもなくて、全ての土地が素晴らしいわけですもんね。

あたしも初めてフィンランドに行った時に、日本のことすごい考えてた。

今回のツアーの参加者の人が「自分の地元のことを知りたくなった」って仰ってたって言ってたけど、それと同じだなって。それぞれの土地を比較する意識もあったりはするけど、高山もフィンランドもすでに地域ブランドがありますよね。何もかもが美しすぎて圧倒されるけど、なんか、それだけで終わりたくない自分もいるんです。フィンランドが素晴らしくて日本が駄目っていうのは違うはず!みたいな。

だから、やっぱり幸せと不幸せみたいなこともそうなんですが、やっぱり人間って比較で相対的にしか物事をジャッジできないでしょ?そのものだけでも十分美しいんだけど、これがいかに美しいかっていうのをわかろうと思ったら、比較する対象がないとわからなかったりする。多分こういうふうに場所を変えることで、自分の土地と高山の比較で地元の素晴らしさをわかっていくんだろうなって。

ゆみ

ああ、そうですね。それはそういう指標になるような場所を訪れることによって、ああ、ここがいいなって、じわじわと来る感覚になるんでしょうね。

いけかよ

だと思います。あと自分自身の心の中の部分でも、来る前と来てからの心の変化が比較になりますよね。

ゆみ

そうですね。

いけかよ

それでいろんなものがあふれてきた人もいたんだろうなと思います。だから、自分の中の汚い部分が辛かったみたいなとこも、多分そこだと思うんですよね。

ゆみ

うんうんうん。それはあると思います。そう、だから、これがエラマでやりたかったこと!1つの完成って感覚ですね、これは。

焚き火を焚く仲間をつくりたい

いけかよ

ゆみさん的には、このプログラムで参加者さんたちにどんなものを持ち帰ってもらいたかったんでしょう?

ゆみ

そうですね…「持ち帰ってもらいたい」があるとすれば、仲間得た!みたいな感覚かな。

今回は、自分が普段いるところでモヤモヤしてる人たちが来たと思うんです。

例えば、飛騨とはまた別の田舎で暮らしてるけど、やっぱり地元では自分のやりたいことは絶対に広がらないっていうモヤモヤ感とか。

自分はこれを頑張ってやってきてるけど、本当にいいのかなとか。

そんなモヤモヤ感を持ってきた時に「あ、この場にいる人たちだとなんかこのモヤモヤが共有できる」って思えるような…。本当にずっと日本社会とか政治の話とかしてましたもんね(笑)。

でも、それは文句じゃなくて「モヤモヤを置く」っていう感じでした。私もモヤモヤしてるけどあの人もモヤモヤしてるんだなってただ出し合うだけ。

でも、集まればちょっとは光もあるかもしれないっていう希望というか、そういうものが私が持ち帰ってもらいたかったことかなって思います。

で、私がやりたかったことは、そういう仲間がほしかったんですよね、多分。飛騨高山でやる人ももちろんそうだけど、日本中で、それこそ「地域で暮らすウェルビーイングな暮らし体験ツアー」みたいなものを、それぞれの地域でやってもらえるような仲間がほしかったんだろうなって思う。

いけかよ

なるほど。「フィンランド教育を全部学ぶコース」やった時も仲間がほしかったって気づいたって言ってましたもんね。

ゆみ

そうですね。なんかやっぱり仲間ほしいんやな、私。

ゆみ&いけかよ

あはははは!(笑)

ゆみ

でもそれが社員とか主従関係とは違う。本当に横の繋がりで仲間がほしいというか…。多分それがすごく強い想いだとは思います。

いけかよ

なるほど。仲間を集めて侑美さんが作りたい理想の世界っていうのはどういう世界なんでしょうね?

ゆみ

そうですね…。それこそ、絵的に言うと日本列島の真ん中の飛騨高山に焚き火が上がってて、富山、大阪、和歌山、名古屋、北海道とかでも焚き火してて。オンラインでもいいし、リアルでもいい。みんな焚き火囲んでゆるっと、お酒とかコーヒーとか飲みながら語れてる世界でありたい。それを実現したいなっていう、本当にそれだけ。

それが別に24時間じゃなくても、そういうふうな瞬間があったら、いつもいがみ合ってるかもしれないけど焚き火の前だったら仲良くなれるみたいな。

いけかよ

休戦する感じですね。

ゆみ

あ、そうそう!休戦もできる。そういう焚き火を囲むみたいな世界になるといいなって。一瞬でもいいから。定期的にそういうことできる世界があるといいなっていう感じ

いけかよ

なるほど、焚き火。焚き火をすること自体はすごくシンプルなことですよね。でも「いい焚き火」をしようと思ったら下準備とかすごい大変ですよね。

ゆみ

そうそう。前提を共有するとか共通言語を持つとかね。

いけかよ

価値観も違っていいけどぶつからないように受け入れる体制がいるし。

そしてまず平和を愛している人たちじゃないとダメだろうし

ゆみ

ほんとそうですね。

いけかよ

そういう文化作りをしてるんですよね、エラマプロジェクトは。

ゆみ

Exactly.そういうことでございます。

(対談ここまで)

いかがでしたか?

今回のツアーは、侑美さんご本人にとっても、エラマプロジェクトにとっても、特別なものだったのだなということが少しでもおわかりいただけたのではないでしょうか。

同時に、つねに試行錯誤と模索を繰り返して進歩しているエラマプロジェクトの真に迫る様子も感じていただけるととても嬉しいです。

もし、わたしたちに共感していただける方がいらしたら、いつでも遊びに来てください。そしてあなたといつか焚き火を囲める日がくれば、こんなにうれしいことはありません。

これからのエラマプロジェクトにも乞うご期待、なのです。

では、また!

Text by いけかよ(よむエラマ編集長/エラマプロジェクトCPO)

本日2月6日の中日新聞・岐阜県版に、当社主催の「3月開催・地域でウェルビーイングに暮らす体験ツアー in 飛騨高山」について掲載されました。

当社代表の石原侑美がエラマのオフィスで取材を受け、翌日掲載されました。

文章は以下の通りです。

高山市での3泊4日の「移住体験」を通じて自らの生き方を見つめ直す「地域でウェルビーイングに暮らす体験ツアー」が、3月20~23日に開催される。

 幸福度が高いことで知られる北欧フィンランドの文化をヒントに、生き方をデザインする活動をする「エラマ」(同市国府町)が主催。代表でフィンランド生涯教育研究家の石原侑美さん(37)はこれまでも、高山の自然の中で自分と向き合うツアーを行ってきた。

 地産地消の食材を味わい、地元の家庭を訪ねて住民と交流するなど都市では味わえない生活を体験できるほか、今回は、高山に根付いて地域の特色を生かした活動をする講師らによるワークショップも企画している。

 石原さんは「心と体と頭をいっぱい満たせるツアー。自分の地域のために何かしたい人、豊かな暮らしに興味がある人はぜひ来て」と参加を呼びかける。7日午後8時半から、無料のオンライン説明会を開く。ツアーは宿泊プランに応じて7万3千円から。定員は11人で、15歳以上が対象。申し込みや問い合わせはエラマのホームページから。

▼記事はこちら
https://www.chunichi.co.jp/article/849465

地方都市への移住やセカンドベースを考えている方々におすすめのツアーです。

Elämä(エラマ)プロジェクトは、2024年3月に岐阜県飛騨高山で「地域(ローカル)でウェルビーイングに暮らす体験ツアー」を開催します。このツアーは15歳以上の方を対象に、地方都市への移住やセカンドベースを検討している人々に向けて企画されています。ツアーはJR高山駅から始まり、3泊4日間のスケジュールで、地元の生活様式を体験し、ワークショップや地元の人々との交流が予定されています。

地方で「ウェルビーイング」をキーワードに活動する人たちと触れ合う

本ツアーでは、独自の世界観を持ち、飛騨高山で事業や活動を行う講師を迎えます。これには、オランダでの5年間の在住経験を持つIターン移住の店舗を持たない料理人、地元の植物を活用し店舗を持たないお花屋さんのUターン移住者、さらにオンライン中継でフィンランドからUターン移住したメンタルヘルスの専門家が含まれます。

静察的な体験型ツアー

このツアーは、通常の視察や交流を中心とした動的なツアーとは異なります。特徴的なのは、「自分と向き合う生き方デザインワークショップ」や「ものづくりワークショップ」など、その場で静かに体験するプログラムが多い点です。これにより、参加者はウェルビーイングを深く体感し、自らの人生をゆっくりと再考する機会を得ます。

高山市の地域課題解決コンテストで奨励賞受賞

当ツアーは、高山市が主催した令和5年度の地域課題解決型事業活動プランのコンテストにおいて、奨励賞を獲得したプロジェクトです。高山市が抱える課題は全国の地方都市が直面する課題と共通しており、エラマプロジェクトは岐阜県高山市にある自身の拠点を利用して、「豊かで幸せな生活を実現するための移住や拠点作り」を推進しています。

ツアー概要

日時:2024年3月20日(水・祝)〜23日(土) 3泊4日(8食付)
定員:11名
集合場所:JR高山駅
参加条件:15歳以上の方で、地方都市に活動拠点や移住を考えている方(高山市への移住検討である必要はありません)

料金・プラン

ツアー料金には下記が含まれます。

・宿泊費
・食事8食分
・ツアー実施中の移動費(チャーターバス)
・各種ワークショップ受講料
・会場費、暖房費

1)大きなロッジ「太陽の家」の個室 お一人様:80,000円(税込)
2)大きなロッジ「太陽の家」の相部屋 お一人様:73,000円(税込)
3)温泉付きホテルの個室 お一人様:88,000円(税込)

無料ツアー説明会をオンラインで実施

・2024年1月16日(火)21:00〜21:30
・2024年1月20日(土)10:00〜10:30
・2024年2月7日(水)20:30〜21:00

参加無料、事前予約制。zoomで開催。

ツアーお申し込み方法

◆ウェブページにてフォームよりお申し込み
https://elama.be/workshop/localwellbeingtour202403/

2024年3月13日(水)締切。
定員は11名。

こんにちは!いけかよです。

10月になりました。いけかよの住む関西でも、やっと少しだけ秋めいてきたような…?

とはいえ、秋は行楽の季節。食べ物もおいしいし過ごしやすいし、秋こそ旅に出たいな〜と思う方もたくさんおられるはず。

ではぜひ、その旅先候補のひとつに岐阜県の飛騨高山を加えてみてはいかがでしょうか?

ということで、本記事ではわれらがエラマプロジェクトの日本のホームとも言える飛騨高山の魅力を全力で推したいと思いますっ!!

蕎麦好きにはたまらん季節 byいけかよ

飛騨高山にはいろんな美味しいものがありまして、有名な飛騨牛や日本酒をはじめ、朴葉味噌や漬物ステーキなどなど、地元グルメもおいしい!

そんななかでも、秋に開催される新蕎麦まつりが、いけかよは最高だと思うのです…!

新蕎麦まつりは10月下旬から11月にかけて、飛騨の各地で行われているようで、たまたま飛騨高山に行った時に遭遇したのがきっかけ。

蕎麦は最後の晩餐にしてもいいと思うくらいいけかよは好きなのですが、それこそ飲むようにいろんな蕎麦を食べられるこの新蕎麦まつりはいけかよにとってはたまらんイベント!

まさに、この秋のタイミングで訪れるべき催し。ぜひ、開催場所と日時をチェックして行ってみてください!

飛騨市のHPからチェックできそうです。

山の上でおいしいひとときを cafe 櫟-Ichii- by momo

こんにちは、momoです。

わたしがこのお店を知ったのはエラマプロジェクト代表ゆみさんへのインタビューがきっかけでした。

普段はカフェ巡りなどしない、コーヒーはめったに飲まなくなった、そんなわたしですが、過去にものすごくおいしいコーヒーに出会って感動したことがあるので、ゆみさんのお話をうかがい、高山を訪れたときにはこちらのお店にもぜひ足を運びたいと気になって仕方がなかった場所です。

いざそのチャンスがやってきてアクセスを調べると、JR高山駅から徒歩25分などの情報が。徒歩40分までなら許容範囲なので全然いけるなと高山の探検も兼ねて歩いて向かうことにしました。

お店のロケーションは時間や物事に追われる感覚から離れたいという人にはぴったりだと思います。

いただいたのはこちら。

コーヒーは期待を超えるくらいおいしくて、人生2度目のおいしいコーヒーとの出会いに、来れてよかった〜と静かにうれしさを味わっていました。

ケーキは、飛騨高山のフルーツも体験したいと思い、いつもなら食べないタイプの商品を注文。

スポンジが今まで食べたものの中で1番、最高においしかったです。

ここのなら、普段は選ばないショートケーキも食べてみたいと思ってしまうくらいに。

丁寧さが感じられるもので体を満たす幸せをかみしめる時間になりました。
cafe 櫟-Ichii-があるから高山に行きたくなると言っても過言ではないお店です。

ぜひ、高山でおいしいものを味わう幸せと自分の時間を大切にする幸せにひたってみてください!

思いっきり呼吸したくなる景色 by RUNA

こんにちは、どさんこ大学生RUNAです。

去年、開催された「エラマ文化祭」で初めて飛騨高山に行きました。

まだ一度しか訪れたことがないそんな私の飛騨推しポイントは、森林の景色です。

滞在した場所が山間部だったので、周りは豊かな秋の色に染まっている木々でした。

周りの全ての景色が自然だと、身体を伸ばしたくなったり、寝転がりたくなったり、思いっきり呼吸したくなったり…私は、無意識に身体が動いていました。

朝、6時前に目が覚め、気づくと約2時間、外で景色を眺めていました。

その景色がこちらです。

人が多くて、高層ビルばかりの所に行くと、空気のにおいに少し違和感を感じます。

それは私が北海道出身だからかもしれません。地元では、いつものように、もうすぐ冬だななど季節のにおいを感じていました。

飛騨高山でも季節の変わり目を感じました。なぜなら、そこに自然の景色が当たり前に広がっていたからだと思います。

自然豊かな飛騨高山には、紅葉の名所が沢山あるそうです。

思いっきり伸びをしながら、呼吸したくなる飛騨高山で、自然の景色を堪能してみませんか?

グルメと人に会える優しい場所 by ひらふく

こんにちは!ひらふくです。

飛騨高山には5~6回ほど訪れています。毎回私が楽しみにしているのは、おいしいグルメと飛騨の方とお話しすること。今回はエラマ図書館のまわりにある飛騨のお店を2件ご紹介します。

エラマ図書館があるウッドフォーラム飛騨は敷地内にいろいろなお店があります。高山ラーメン、みだらしだんごのお店、そして地元の人が早朝からやってくる産直市場とCafé &Rest Room335という喫茶店など。

産直市場の野菜ははじめて見るものもあってワクワク。作った方の名前が書いてあり丁寧に作られたことを感じます。飛騨の牛乳を使った無添加パンも販売されています。それも全部手作りで、ウッドフォーラムの芝生に座って食べると最高でした。

Café &Rest Room335さんのご飯はとてもおいしい!そして店内がとてもロックなんです。店内にはジュークボックスがあって音楽が流れつづけています。

私がはじめて訪れたのがちょうどジュークボックスが導入された日。男性客のグループが音に合わせて歌いながら会話を楽しんでいました。

食後のお茶にはそっと金平糖が添えられていました。飛騨の方からは、こうした言葉にしないけれど気にかけてくれる優しい気遣いを感じます。

お店の方に「これはなんですか?」と話しかけると「これはこうやって作ってるんだけどおいしくてね…」とこだわりを伝えてくださいます。

おいしいグルメとそれを作る優しい人達に会いに、さあ飛騨高山へ。

きっともっと秋を感じられる高山へ

いかがでしたか?「観光」とは違う高山のディープスポット、エラマライターズだからこそのチョイスです。

喧騒から離れてほっとしたいときに。

ふだんとは違う感覚を味わいたいときに。

「陽」が過多な日々に「陰」をプラスしてバランスをとりたいときに。

ぜひ、飛騨高山へおこしください。

Edit by いけかよ

7月26日(水)19:00〜エラマ図書館で「大人の読み聞かせ会」の第2弾を開催します!を開催します。

今回の演目は、アンデルセンの「人魚姫」

全国の映画館で公開中のディズニー実写版映画「リトルマーメード」の原作は、このアンデルセンの「人魚姫」

でも、原作とディズニー版では結末が全く違うことをご存知でしたか?

今回は一般的によく知られているディズニー版「リトル・マーメード」とアンデルセン「人魚姫」の違いを解説しながら、原作版の人魚姫について深掘りします。

大人になった今こそ、文学に触れて、豊かな「わたし時間」を過ごしませんか?

朗読・ファシリテーターは石原侑美。

フィンランド生涯教育研究家としての活動がメインですが、実は以前教材のナレーションやキャラクターボイスの担当、イベントの司会など声の仕事をしていたこともあります。

夜には雰囲気抜群のエラマ図書館で、

感性を磨く豊かな時間を過ごしませんか?

📆開催概要

日時:2023年7月26日(水)19:00〜20:30

場所:エラマ図書館(ウッドフォーラム飛騨2階)
〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町165
〜Google Map〜
https://goo.gl/maps/2Q4Rp1B3W42RXQoi8

料金:1,500円(税込)

▼お申し込み
お問い合わせフォームより
(エラマプロジェクト事務局)に
・お名前
・メールアドレス
・参加人数
・7/26大人の読み聞かせ参加希望
を書いて送信。

または、ひだ清見観光協会
0577-68-2338
までお電話でお申し込みください。