Elämäプロジェクト

2022年8月もエラマプロジェクトは講座、イベント、対話、バー、研究会ゼミを積極的に開催します♪
ふと立ち止まる時間としてぜひご参加ください!

おうちでドリンク片手にゆるっと対話する時間

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※対話しながらゆるゆると会話するイベント。
しゃべっても喋らなくてもOKの自由なオンラインイベント。

夏こそ読書感想文を書いて文章力磨き

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※哲学バーのように対話しながら読書感想文を書く
カジュアルなワークショップです

ドリンク片手にゆるっと研究会ゼミに参加

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※一つのテーマをゆるっと探究する対話の時間

オン/オフラインサロン「エラマの森」
会員限定イベント

▲【会員募集中】オン/オフラインサロン「エラマの森」詳細▲
※エラマ代表石原侑美は、現在フィンランドに滞在中。
フィンランドからリアルタイムでレポをお届け!
エラマの森住民(会員)さん限定でお届けします。

全てオンラインで開催

今月は全てオンライン開催です。ご自宅や心地のいい空間からご参加いただけます。

対話ができるイベントをたくさんご用意しました。

オンラインであっても心地の良い時間を提供するため、BGMや写真に拘りながら、皆様のご参加をお待ちしてます!

エラマプロジェクト代表 石原侑美

◆2月の開催カレンダー◆

心地よさを実現する「エラマ図書館」正式オープン

こんにちは。エラマプロジェクト代表の石原侑美(いしはら ゆみ)です。

2022年5月7日から5月31日までのイベントとして岐阜県高山市にあるウッドフォーラム飛騨で「エラマ図書館」を開催しました。その後、期間延長し、6月末までの開催となったのですが、ついに本日2022年7月1日より「エラマ図書館」が常設として正式オープンします(入場無料、事前予約不要)。これまで来館してくださった方々、そしてウッドフォーラム飛騨にこれから訪れる方にも引き続き楽しんでいただけることになりました!。

エラマ図書館では、フィンランドの図書館のエッセンスを取り入れつつ、読書や学習、そしてゆっくり対話する場を提供しています。

場所自体も木の温もりを感じられる建物ですし、北欧スタイルの飛騨家具「KOIVU」さんとコラボレーションして図書館内の一部家具はKOIVUさんが作った家具を使用しています。そちらも体験が可能です。

実はわたしは子どもの頃、本を読むことだけでなく図書館自体が苦手でした。図書館のその雰囲気やもですし「〇〇してはいけない」ということが多かったこともあってので、わたしにとって図書館は閉鎖的なイメージだったんです。

図書館に対する概念がガラッと変わったのはヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」

を見学したことがきっかけでした。

(キャプション:実際のOodiの様子)

Oodiはフィンランド独立100周年を祝うプロジェクトとして2018年12月に開館した図書館です。

エラマプロジェクトでは新型コロナが感染拡大する前まではフィンランドへのツアーも開催していて、こその図書館を訪れる機会がありました。来館者がしゃべっている、寝ている、ごはんを食べている、飲み物を飲んでいる、3Dプリンターでいろいろ作っているなどの光景を目の当たりにして、すごく楽しそうに感じたんです。制限がない様子に図書館に対するイメージが180度変わりました。

ただ単純に制約がないというのとは違って、日本でももちろんそうなんですが、そもそも図書館の存在が人びとの民主主義を象徴するからというのが大きいかと思います。

民主主義とっていうのも、政治的なニュアンスよりはどちらかというと「誰もが自由に自分の意見を言える」とか「自分のやりたいことが実現できる」という意味での民主主義ですね。

つまり発言の自由とか表現の自由というものこと。になるんですけど、そういうものがベースにあるからこそ禁止事項が少ない、最低限必要だと考えられえる部分は確保されている印象がフィンランドの図書館にはありました。

Oodiを見てもそうですし、エラマ図書館からも実感したのは、空間そのものがバイオフィリックデザイン(建物の造りに木が使われていたりるとか植物が置いてあって自然の香りに触れられるなど)であれば、大きく騒ぐ人が出るような状況にはならないんですよね。

そもそもその場にいる人はとても落ち着いた状態になるので、空間づくりやその場に流れている文化が見た目や体感でわかることはすごく大事なのかもしれません。

フィンランドの図書館での体験をベースにしながら、エラマ図書館の重要なコンセプトとしては「心地よさを実現する」と「サステイナブル」を掲げています。

私の思う心地よさというのは、安心・安全が保障されている、自由を感じられる、「一人は好きだけど孤独は嫌い」が満たせる場所である、を大切にしたいという意味です。そして本・自分・人と、とても落ち着いた状態で対話ができるというのも含まれます。

サステイナブルは地球や社会に対してもそうですが、一番は自分にとってサステイナブルであるかです。つまり、わたし(石原侑美)が一番心地いい、長くいられると思える空間であるかが大事な気がしていたんです。

実際、自分でもエラマ図書館のファンになりましたし、必然的に来館するみなさんにも心地よさを提供できていると感じています。

本を読まない人方も当たり前に過ごせる場所

エラマ図書館ではエラマ推薦図書として北欧文化、フィンランドの教育関連、デザインを中心とした選書を展示してあり、館内はもちろんウッドフォーラム飛騨の敷地内であれば外に持ち出して読書するのも可能です。

以前からエラマプロジェクトを応援してくださっている地元の方が週1で回通ってくださったり、北欧について知りたいとエラマ図書館を目的に訪れる方ももちろんいらっしゃいます。が、
しかしウッドフォーラム飛騨は観光客の方がよく立ち寄る場所でもあるので、木工製品などの展示を見てみようといらっしゃった他県からのお客様が、偶然にエラマ図書館に出合われるパターンのほうが実は大半なんです。

(キャプション:エラマ図書館からは、敷地内の野外ステージが見えます)

エラマ図書館は常にスタッフがいるスタイルではないのですが、わたしがいる日はエラマプロジェクトやフィンランドのことをお話しして、そのまま1時間くらい対話が続くこともあります。そしてチラシを持って帰ってくださって後からメッセージを送ってくださった方もいらっしゃいました。

そのほかにも訪れる人の過ごし方は様ざまで、わたしがいる日には飲み物サービスも提供しているのでドリンクを介してお話しする時間もありましたし、フィンランドのスポーツである「モルック」の貸し出しもおこなっているのでモルックを体験された方々もいらっしゃいます。

その中でも特に印象に残っていることがあります。

清見(岐阜県高山市清見町)に来ればなんとなくゆっくりできそうかもと、ふらっとウッドフォーラム飛騨に立ち寄りエラマ図書館の存在を偶然知ったある女性がいました。

エラマのことフィンランドのことをご説明していると、ご自身について少しお話ししてくださったのです。

20年くらい勤めた会社を思い切って辞め、数日間、家に引きこもっていたそうです。

心と体がかなりボロボロになるまで働き詰めだったようで、詳しいことはわかりませんが何か抱えているものがあるように見受けられました。

ゆっくりしたい、数日ぶりに外に出てみようと思ったというその女性は、「ここいいですね」という感想をおっしゃられているうちにだんだん涙が流れてきたんです。

そして泣きながら「こうやって立ち止まりたかったんです、わたし」と言葉にされました。

ここは本を読むだけではなく、ただぼーっとする人もいるので自由に過ごしてくださいとご案内しました。

置いてあった家具の中でソファだけは外に向いて配置されていたので、後ろからきたお客様には表情などが見えない動線になっていました。

わたしは他のお客様の対応などをしていたのですが、なんとなく視界に入る様子からおそらく泣いていたのではないかと感じました。そのソファに座ってから1時間ほどくらい経った頃、外の空気を吸いに出られて木陰でさらに1時間くらいぼーっとされていたようです。

そうやって自分だけの対話をして過ごされたんです。

そして「またわたし必ず来るからね」とおっしゃって帰っていかれました。

エラマ図書館という名前通りの出来事だったと思います。そういうふうに過ごしていただけたことを目にして、この短期間であってもエラマ図書館の理想を実現できたという勇気をいただく機会にもなりました。

今後のエラマ図書館

重要なキーワードとなるのがやはり「エラマ」という言葉なんだと思います。人生・生き方・命に触れられる場所、それらに向き合える場所というのがエラマ図書館というものに凝縮されているのではないかなと。

人生の分岐点ではなかったとしても豊かさだけをもらって帰るぐらいの、それぐらい気軽に幸せになれる、そんな場所になったらいいなという希望も持っています。

7月から常設になりますが、「出張エラマ図書館」という企画も考えています。

飛騨を本拠地とした常設図書館と並行して、まずは大阪、名古屋、東京に出張してエラマプロジェクトに出合える機会を増やしたいと考えています。

秋以降になりますが、楽しみにお待ちくださるとうれしいです。

そのほかにも、わたし以外の誰かと対話する機会を設けることも計画しています。先日までの期間限定開催中におこなったイベントでもあるのですが、「対話ゲストの日」のようにして、例えば教育のプロなどその人がいる日を作ってみると自然発生的に対話できるような空間になるんですよね。

エラマ図書館は必然的に小規模になるので、図書館というハコモノとしての面だけでなく「その人」に会いに来るというポイントを作ることで公共図書館との大きな違いになるのではと思っています。

過去の図書館像や一般的な図書館とはコンセプトが異なるので、みなさんが持ついわゆる図書館のイメージとこの場所はギャップがあると思います。でも、みなさんにそれが伝わっていけば、エラマプロジェクトのトピックになっている内省や哲学、和文化関連など展示する本の範囲も広げていける気がします。

完璧を目指さない

図書館をの作る上ではり方として完璧を目指さないことを意識しています。図書館は作り込もうと思えば徹底的に作り込めますが、あえてここはできていないという部分は残しています。ゆったりとした気持ちを持って、訪れてくださる方々との対話を通じて選書本の内容や空間を形作っていきたいんです。

みなさんにエラマ図書館にぜひ来て体験していただきたいと思っています。エラマプロジェクトとは何なのか、私が口で説明するよりもエラマ図書館に足を運んでいただければ、なんとなくであってもそれを体感できると思うのです。エラマプロジェクトを表現した、具体的にアクセスできる場所を持てたというのはとても意義深いと感じています。

先述したように完璧を目指していないので、どんどん変化していくエラマ図書館をぜひ実際に見てください。

さらに自分たちの心地いい場所を実現していけるといいなとこれからを楽しみにもしています。

エラマ図書館にぜひお越しくださいね!

エラマ図書館の詳細はこちら

By 石原侑美(エラマプロジェクト代表)
Interview & Text by nakagawa momo(フリーライター)

2022年7月1日よりエラマ図書館が正式OPEN!
常設展となりますので、いつでもエラマ図書館に自由にご来館いただけます。
ゆっくり、自由に過ごしてくださいね。

エラマ図書館の詳細についてはこちら

“フィンランドを感じながら自分対話リトリート in 岐阜・飛騨高山”をコンセプトに7月に第2弾を開催します🌸

「わたし」って何がしたいんだろう?「わたし」らしさってなんだろう?「わたし」はどんな生き方をしたいんだろう?
一人では路頭に迷う自分への問い。


この3日間プログラムは、飛騨高山の山々に囲まれた木の香りが漂う宿泊可能の大型一軒家施設「太陽の家」で、自然の中で自分を見つめる3日間を提供します。


集まった参加者同士で交流したり、他人の生き方に触れたり、他からの刺激を受けつつ、一人になれる時間やスペースで自分と向き合います。


当日はエラマプロジェクトでは縁の深いフィンランドと中継で繋ぎ、フィンランドのライフコーチによる内省ワークショップを受けます。山間部の涼しい夏の飛騨高山で、山々に囲まれながら「わたし」を見つめてみませんか?

日時:2022年7月16日(土)~18日(祝)
場所:岐阜県高山市
定員:5名
料金:65,000円(エラマの森会員価格:55,000円)
宿泊:高山市太陽のいえ


▼スケジュール・詳細と申し込み▼
https://elama.be/workshop/elamaretreet-hida/

Elämä(エラマ)プロジェクトは2022年5月16日(月)より、フィンランド出身のライフコーチ、ミッラ・クンプライネンによるライフコーチングセッションのサービスを提供開始します。

セッションは、フィンランド在住のミッラとオンライン(zoomなど)で繋ぎ、転職、就職、移住、子育てなど、それぞれの人生の選択肢に迷っているなどのお悩み事をアウトプットしながら、1対1で日本語で対話して進めます。

ライフコーチングとは?

対話を通じてセッションクライアントが本当に思っていることを引き出します。ライフコーチであるミッラはアドバイスではなく、クライアント自身との対話のサポートとなる質問やワークを投げかけます。

ライフコーチ紹介

Milla Kumpulainen
(ミッラ・クンプライネン)

フィンランド出身、現在フィンランド在住
4年間日本でフリーランス&生活の経験を持つ

2011年~2012年 日本研究1年プログラム修了(国際クリスト教大学、日本)
2014年 修士号(タンペレ大学大学院、フィンランド)
2021年 LCAF Certified Coach®(Life Coach Academy、フィンランド)

小さい頃から人の成長に関心を持ち、
教育や歴史を始め、社会学、心理学、言語など幅広い面で人として生きることについて勉強してきました。
わたし自身も、わたしらしい生き方や人生の方向性を探求することでよく迷子になり、モヤモヤし、長い間苦労しました。
そのプロセスで鍵となったのは、ライフコーチングから得たより深い自己理解と「わたしの人生を生きるのはわたし」という強い実感でした。
そのおかげでわたしと似たような旅に出ている人たちを支援したいという想いを持つようになりました。
フィンランドに住みながら、フィンランドと日本の方々をライフコーチとして支援するのは今のわたしの豊かで幸せな生き方です。

料金

★初回お試しセッション:10,000円
★2回目以降
1回のみ 15,000円
3回セット 43,500円(1回あたり500円オフ)
5回セット 71,500円(1回あたり700円オフ)

※表示金額は全て税込
※1回のセッション時間は60分
※セッションはオンライン(zoomなど)で行います
※回数については、初回お試しセッションの際に、ライフコーチと相談の上決めます
オンラインコミュニティ「エラマの森」の会員様は、2回目以降割引価格で受けられます

詳細・初回お試しセッションのお申し込みはこちら

フィンランドの図書館を再現!
読書や学習、ゆっくり対話する場を、エラマプロジェクトが開催します。
場所は岐阜県高山市の北欧フェス開催でお馴染み、ウッドフォーラム飛騨。木の温もりを感じられる建物で、エラマ推薦図書の展示を行います。

【開催概要】
日時:2022年5月7日(土)〜5月31日(火) ※施設休館日を除く
場所:ウッドフォーラム飛騨
(住所:〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町165)
入場無料、事前予約不要

ポイント1*エラマの目線で揃えた図書をご用意

一般的な本屋さんや図書館には置いていない本をご用意する予定です。
・北欧文化
・フィンランドの教育関連
・哲学
・和文化
・デザイン
・ライフデザイン

など、チームエラマが推薦する図書をご用意します。
ご自身の豊かで幸せな生き方のヒントになるような内容や、ご自身との対話ができる図書との「偶然の出会い」の場となりますように。

ポイント2*飲食OKのスペースをご用意

本場・フィンランドの図書館の多くでは飲食OK。エラマ図書館でも一部飲食OKのスペースをご用意し、よりリラックスして学習や読書、ぼーっとできる空間を作ります。

※ただし、一部のデスクは飲食禁止のスペースもありますのでご承知おきください。

ポイント3*対話を暖めるドリンクを1人1杯サービス!

下記の日程に限り、ご希望の方にはコーヒーまたはルイボスティーを1人1杯サービスさせていただきます。ただし、ご自身でマイカップを持参いただいた方、会場にてカップを購入いただいた方のみのサービスになります。

ポイント4*北欧スタイルの飛騨家具「KOIVU」とのコラボレーション

(C)KOIVU

今回のエラマ図書館では、「KOIVU」さんの家具を一部使用しています。フィンランドにも木工留学経験のあるKOIVUの鈴木さんが作った家具で、北欧雰囲気を味わってみませんか?
ぜひ家具も体験してみてください!

皆様のご来場、お待ちしています♪

エラマ代表の石原侑美が会場でお待ちしています!

<場所のご案内>
場所:ウッドフォーラム飛騨
(住所:〒506-0102 岐阜県高山市清見町三日町165)

Google Mapで確認する

本日2022年4月8日更新のPodcast「朝からエラマじかん」は、
「ネガティブな感情と向き合う春と桜の思い出アルバム」

桜を見て綺麗と思ったことがありますか? パーソナリティ石原侑美の1年毎に変わる桜を通した感情のエピソードを紹介。春にうつうつとなる感情と向き合うことを考えました。

https://anchor.fm/elama

◆Podcast「朝からエラマじかん」はこちらから聴いてください♪

本日よりラジオ番組「朝からエラマじかん」は、毎週金曜日の音声配信に変わります。
Spotifyやポッドキャストプレイヤーで聞くことができます。

エピソード1は、1ヶ月を振り返るオンラインサウナというワークショップで気づいた気持ちを平穏にする方法について、ゆるゆるとトークしました。

https://anchor.fm/elama

◆Podcast「朝からエラマじかん」はこちらから聴いてください♪

フィンランドを感じながら自分対話リトリート in 岐阜・飛騨高山
をコンセプトに3月の三連休(19日〜21日)に開催します!

🇫🇮フィンランドを感じるポイント】
🚩フィンランドと中継を繋ぎます 
🚩自己対話ワークショップはフィンランドのライフコーチが講師 
🚩フィンランドや北欧のライフスタイルや教育に関する図書をたくさん用意します 
🚩焚き火をします(直火可能) 
🚩サウナも入れるかも!?

「わたし」って何がしたいんだろう?
「わたし」らしさってなんだろう?
「わたし」はどんな生き方をしたいんだろう?

一人では路頭に迷う自分への問い。

この3日間プログラムは、飛騨高山の山々に囲まれた木の香りが漂う宿泊可能の大型一軒家施設「太陽の家」で、自然の中で自分を見つめる3日間を提供します。

焚き火をしながら、
料理をしながら、
一人で読書しながら、
仲間と対話しながら、
飛騨高山の山々に囲まれた大自然の中で、ゆるゆると自分対話してみませんか?

日時:2022年3月19日(土)〜21日(祝)
場所:岐阜県高山市
定員:8名
宿泊:高山市太陽のいえ(大きなログハウス、収容人数は20名以上。個室あり)

▼詳細・お申し込みはこちら▼
https://elama.be/workshop/elamaretreet-hida/

※本記事は、2021年9月15日にWebメディア「よむエラマ」に掲載された記事を、アーカイブ記事として本日掲載しています。

月が綺麗なのは、あなたがいるから

こんにちは、エラマプロジェクトの和文化担当、橘茉里です。

「月が綺麗ですね」

あなたは誰かから、そう言われたことがありますか?
実はこれ、愛の言葉なんです。

『坊っちゃん』『吾輩は猫である』などを執筆した文豪・夏目漱石は、「愛している」を「月が綺麗ですね」という言葉で表現したというのです。

当時、英語教師をしていた漱石は、学生たちに「I Love You」を日本語訳させました。しかし学生から出てきたのは「我、君を愛す」などの訳。

うーん。告白の言葉として、なんとも色気がないですね。

漱石は、日本人はそんな表現で愛を伝えたりしないと諭し、「『月が綺麗ですね』とでも訳しておけばよい」と言ったのだそう。

漱石先生、さすがです。

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ただ、残念ながら、このエピソードは実話ではないらしいのです。

文豪・漱石なら言いそうという真実味があり、まことしやかに広まっていますが、どうやって出来上がった逸話なのか、真相はよく分からないようです。

でも「月が綺麗ですね」って、とても素敵ですよね。考えた人はすごいです。
 
あなたと一緒だから、月がいつもよりずっと美しい。
本当に伝えたいのは、貴女が綺麗だということなんだ。
これからも貴女とこの月を見たいんだ。

「月が綺麗ですね」から色んな想いが感じられます。
「愛している」とストレートに伝えるよりも、奥ゆかしさや情感があって、とても日本人らしい愛の言葉ですね。

このエピソードを想像するとき、私の脳裏には秋の涼しい気配の中、ぽっかりと浮かぶ丸い月が思い浮かびます。

ただし、十五夜の満月ではなく、十三夜くらいの丸に満たない月です。

完璧な丸ではなく、これから完全になるという方が、二人の明るい未来を暗示しているように感じるからです。

十三夜って中途半端じゃない?とお思いの方。実は日本では旧暦8月の十五夜とともに、旧暦9月に十三夜の月を愛でて、お月見をする習慣があったのですよ。

三つの月見とは?

それでは月見のお話をしていきましょう。

月見といえばまずは「十五夜」。これは旧暦8月15日の月のことで、今の暦に直すと大体9月中旬~10月上旬に現れる満月です。(厳密には、満月から僅かにずれることもあります)
十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、澄んだ夜に浮かぶ、一年で最も美しい月とされています。ちなみに、2021年は9月21日です。

十五夜の月を鑑賞して宴を催す文化は、中国から日本に入ってきたもので、平安貴族たちは観月の宴を開き、詩歌を詠んだそうです。

一方、「十三夜」は日本独自の月見文化で、旧暦9月13日に現れる満月手前の月を観て楽しみます。今の暦に置き換えると10月中旬~11月上旬に当たり、今年は10月18日です。

この月は、十五夜の満月よりも寒々と冴え渡るのが特徴で、十三夜を愛でる習慣は、十五夜の文化が日本に伝わった後、すでに平安時代には確立されていたようです。

十三夜は、十五夜に対して「後(のち)の月」と呼びます。十五夜だけに月見をして、十三夜には行わないことを「片月見」と言い、縁起が悪いとされました。

貴族は優雅に宴を楽しみましたが、庶民の間では収穫の感謝や祝いとしての意味合いも強いです。

十五夜に供えるものとして月見団子やススキが有名ですが、それ以外に、収穫された里芋をお供えすることから十五夜のことを「芋名月」、十三夜には豆や栗を供えることから「豆名月」や「栗名月」という言い方をしたりします。

また、十五夜、十三夜に比べると知名度が落ちますが、東日本では旧暦10月10日に月見をする十日夜(とおかんや)というのもあります。

十日夜は、稲刈りの終わりを意味する節目の行事で、その年の稲作を見守ってくださった田の神様が、山にお帰りになるのを送るのです。

三つの月見には、それぞれの時期に合った意味が込められているのですね。

月を眺めて自分を見つめるきっかけに

私は月を見るのが好きです。

自宅のベランダからぼんやり眺めることもありますが、特別に時間を作らずとも、夜道を見上げれば月はそこにあります。

私は大学生で上京して以来、最近までずっと東京に住んでいましたが、雑然とした都会の隙間からも月は見えます。

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月を眺めることは、自分を見つめることに繋がっていると思います。

イライラしたり、仕事に追われているときは、月を眺めて綺麗だと感じる心の余裕がありません。月になど見向きもせず、視線を下げて、せかせか帰宅して終了です。

でも月を見て、「今日の月は温かみがあるな」とか「月を覆う薄雲が月光に照らされて幻想的だな」とか、何かを感じ取れるときは心が落ち着いていて、感性が働いている状態です。

月を見て何故だか無性に泣けてきた。月を見て悲しみに浸る。

そんな過ごし方も、自分の感情の感じ方として素晴らしいと思います。それが得意だったのは平安貴族です。彼らは自然を見て、涙し、感情を感じることに長けていました。

一方、エラマプロジェクトでは、代表の石原侑美さんが、フィンランドなどの北欧で焚き火を眺める文化・習慣があることをお伝えしています。

侑美さんによると、焚き火を見ることでリラックスする効果や心を温かくする効果があるのだそうです。

月を眺めることと焚き火を眺めること、意図や効果に違いはあるかもしれませんが、心を豊かにするという意味では本質的に似ているような気がします。

ときには月を見ながら、ゆっくりと自分と対話するマイタイムの時間を取る。そんな風に過ごしてみるのはいかがでしょう?

もちろんどの月を眺めても良いですが、頻繁に眺めるのが無理だという方は、毎月、満月のタイミングを狙うと良いかもしれません。

実は、満月の日に占いの行事や祭りを行う風習が日本各地にありました。

その年の吉凶や農作物の出来などを占ったようですが、なぜ満月に行うかというと、月の満ち欠けを基準に暦を作っていた昔は、月が人間生活に与える影響が現代よりずっと強く、特に満月は、目安や境目として意識されやすかったからです。

日本古来の価値観にも合致しますので、境目である満月の夜に、月を眺めて自分の時間を取ることはおすすめです。

月の光は愛のメッセージ

この言葉に覚えのある方は、私と同年代かもしれませんね(笑)

アニメ『美少女戦士セーラームーン』の次回予告で使われていたフレーズです。
この記事を書きながら、ふと思い出して懐かしくなりました。

「月の光は愛のメッセージ」って、何気にとても奥深いですよね。

この言葉から様々なことを感じ取れそうですが、私は、月光がありのままの私を照らし、見守ってくれているように感じます。

あなたは月光から、どんなメッセージを受け取るでしょうか?

Text by 橘茉里(和えらま共同代表/和の文化を五感で楽しむ講座主宰/国語教師/香司)

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