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Elämäプロジェクト

こんにちは、ひらふくです。

春は始まりや終わりの時期ですね。私の周りもいろいろ変化が起きました。みなさんも新たに変わったことがあるかもしれません。

変化といえば、最近エラマプロジェクトのホームページにも新しいことがあったようです。以前は、「フィンランド」や「北欧」で検索して見つけてくださる方が多かったのですが、最近は「自分なりの幸せ」というワードでヒットしているとのこと。

「自分なりの幸せ」。確かに私にとっても大事なキーワードです。

ただ、実は最近自分なりの幸せを探すことに少し疲れてしまいました。だってなかなか見つからないし続かないから。非日常なイベントに参加して、気持ちが盛り上がり「見つけた!」と思っても日常に帰ると忘れてしまったりします。

このループから抜け出すため、今回は幸せ”探し”ではなく幸せ”がる”日をやってみました。「幸せがる」は「おもしろがる」から思いついた私の造語です。「これはおもしろい」と興味をもつのと同じで「これは幸せだ」と勝手になんでも幸せに変換してみました。

あるもの全てが幸せに変わるのだから幸せに満ちあふれるはず!…だったのですが事態は思いもよらない方向に。

では、幸せがってみた1日にお付き合いください。

基本の「幸せがりかた」をやってみる

まずは本などでよく見かける方法を試してみました。

・ささいなことが幸せ

・嫌なことも実は幸せ

・人のつながりで幸せ

さっそくやってみます。

■ささいなことが幸せ

朝起きて顔を洗ったとき「冷たい水がすぐ出てきて幸せだな」

歯を磨きながら「清潔な暮らしができて幸せだな」

お茶を淹れて「朝からゆっくりできて幸せだな」

…う~ん、なんだか無理やりな感じ。今日は幸せに思えても明日からもずっと思えるでしょうか。

どれもありがたいことには間違いないのですが、私はワガママなので毎日慣れてしまっていることは幸せ変換しにくそうです。

■嫌なことも実は幸せ

人ごみが苦手なのですがあえて出勤時の満員電車にチャレンジ。もし誰かがお年寄りに席を譲るシーンなどを見れたら心温まること間違いなしです。

しかし、あまりの窮屈さに手すりを掴むのに必死でした。視線が合うと気まずいので周りも見れず耐えるばかり。私にとっては幸せに変換できないものもあるようです。

■人のつながりで幸せ

現代においてつながるツールと言えばSNS!ということでXやインスタをながめてみました。フォローしている方のインスタを見ていると広告で気になるものを発見。そこで紹介されていた商品のさらに先へ…と気づけば2時間がたちました。

でもどうにも幸せな気分にはならず、むしろ「あれ欲しいな」「私もやるべきなのかな」と物欲や不安を煽られているような。「こんなふうになれますよ」という幸せのお手本をたくさん見たはずなのに、私は幸せになっていなかったのでした。

「幸せのお手本」に当てはまろうとして

なんでも幸せがってみたのになぜか空振りです。

ささやかな幸せには慣れるし、満員電車はやっぱり好きになれないし、SNSにある幸せのお手本たちはプレッシャーをかけてきます。

これはなぜなんでしょう。

考えてみると、私はなんでも幸せがると言いながら実はその逆で、世間が示す「あるべき幸せ」にがんばって当てはまろうとしていた気がします。

ささやかなことに感謝できる自分、嫌なこともポジティブに考えられる自分、キラキラ生活で年収●万円の自分…。そんなあるべき像になって、あるべき幸せに当てはまりたかったんです。だって、私には「世の中と違っても自分にはこれが幸せだ」と言い切れるような自信がないから。お手本の真似をして「私は幸せなんだ」と周りや自分に言い聞かせたかったのです。

でも、実際に幸せがってみてわかったのは、私はそれらを幸せだと思えないということでした。

私はどうして自分の幸せを断言する自信がないのでしょうか。

それは、「幸せ」という言葉が今や一人歩きしているせいかもしれません。

本やSNSで切り抜かれる幸せはわかりやすくて誰からも認められるものです。私はいつしか幸せとはそんなスペシャルなものだと思うようになりました。

幸せになるには努力が必要で簡単には手に入らないもの、だから自分はまだ幸せじゃないし、探し続けてやっといつか手に入る特別な瞬間だと信じていました。

でも本当に幸せはそんなにスペシャルなのでしょうか。

幸せがる1日の中で、楽しみにしていた展覧会を見に行きました。展覧会は予想通りのいいものでしたが、あとで思い返して幸せを感じたのは別の瞬間でした。

それは最寄り駅におりて潮の匂いを感じたとき。知らなかったのですが会場は海の近くだったんです。久しぶりに海に出会えてうれしくなりました。

この小さなうれしさが、自然と微笑んでしまったときが、楽しいと思えた一瞬が「私の幸せ」でした。きっと人にはわかってもらえないし、スペシャルなものではないけれど、私はこれを「自分の幸せ」だと認めてあげたい。それではいけないのでしょうか。

「自分の幸せは自分でつくる」という言葉があります。それは努力し続けるアグレッシブな人にしかできない大仕事だと思っていました。

でも、潮を感じた一瞬を「幸せ」だと思えることも、幸せをつくってはいないでしょうか。

幸せをつくるとは、大きな物事を成しとげるのではなく、自分が感じた幸せをちゃんと認めてあげることだと今は思うのです。

それでも悩むならあなたはもう知っている

ここまで読んで、「それでも幸せを探してしまう」と思ったかたはおられますか?

実は私がそうです。

日々の一瞬を「自分の幸せだ」と認めてあげることはできそうです。だけど、そんなふうに毎日を満たすのとは別に、私の人生全体は幸せな方に向かえているのだろうか。そう思って結局幸せ探しは終わらずグルグル探しつづけている時期がありました。

でも、探し続けるあなたはもう気づいていませんか。

自分がもう日々の一瞬の幸せだけでは満足しきれないということに。今と違う方向に向かいたくなっていることに。お手本と違っても「これが自分の幸せの方向だ」と認めてあげる岐路にきているということに。

私は認めてあげるのに3年かかりました。実はこの春に10年以上続けた会社員をやめて個人事業主になったんです。

それまでは悩んでばかりでした。方向性がまだ漠然としていたり、大人だからこそ守るべきものもあります。だからこそ、新しい方向に向かうことも、向かいたいのだと認めることも怖かったのです。今だって世間的には「幸せ」だし、別に毎日が満たされてたらいいじゃないと言い聞かせていました。

なのに、苦労しながらでも切り拓いていく人たちがまぶしくて。

そんな世間的な「幸せ」でがっちり覆われていた私を溶かしてくれたのはエラマプロジェクトでした。特にここに集う人たちです。

エラマに来る人たちは誰も持論をかざしません。なぜなら自分自身も迷い悩んでモヤモヤしているから。誰かに答えを教えてほしいわけではありません。そのモヤモヤを誰かに言えて、おたがいに励まされて許されて、自分で自分の道をまた歩き出したいのだと思います。

エラマはツアーやワークショップをしていて、大きなプログラムの終わりには参加した大人たちが涙を流します。そんなとき、私はいつも場にこんな声が流れているように感じるのです。

「向かっていいんだよ、あなたが幸せだと思う方に進んでいいんだよ」

その言葉が、私を覆っていたスペシャルにギラギラな幸せを溶かして、内にあったまだ頼りなくも柔らかい光を育ててくれました。

エラマには幸せのお手本がありません。エッセンスは紹介するけれど、5人もいる講師は個性豊かにバラバラで「これが絶対の正解!」という方法を教えるわけでもありません。

だからこそ、あなた自身もまだ認められないような「あなたなりの幸せ」も「幸せ」として大事にしてくれるのだと思います。

もしエラマで出会えたら、私もあなたの幸せを大切にしたいし、私もまたあなたが認めてくれたことで励まされるのでしょう。

悩みながら歩くまぶしいあなたへ

幸せがる1日をやってみて、世の中がお手本とする「幸せ」がどれだけ自分に染みついているかがわかりました。誰かのためのお手本は私を幸せにはしてくれないことも。

私はまだまだ覆われて固まってばかり。でも、スペシャルな宝石のような幸せを待ちわびるより、手の中にある原石を磨く日々を気に入っています。

ずっと幸せを探し続けるあなたは、新しい方向に向かう気持ちを認めてあげるときなのかもしれません。それは怖さとの闘いですぐに決断はできないし時間もかかるでしょう。

でも、きっと不毛に「自分なりの幸せ」を探しまわらなくてよくなります。だってもう幸せはあなたの内にあって、認めてもらうのを待っているだけだから。

他人のお手本に幸せを探すのはやめましょう。

自分の幸せに気づいてるなら認めて陽の目を見せてあげましょう。

悩むのはあなたが人生に真摯だから。

いつの日か歩きはじめるあなたがとてもまぶしいです。

text by ひらふく

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こんにちは!いけかよです。

10月になりました。いけかよの住む関西でも、やっと少しだけ秋めいてきたような…?

とはいえ、秋は行楽の季節。食べ物もおいしいし過ごしやすいし、秋こそ旅に出たいな〜と思う方もたくさんおられるはず。

ではぜひ、その旅先候補のひとつに岐阜県の飛騨高山を加えてみてはいかがでしょうか?

ということで、本記事ではわれらがエラマプロジェクトの日本のホームとも言える飛騨高山の魅力を全力で推したいと思いますっ!!

蕎麦好きにはたまらん季節 byいけかよ

飛騨高山にはいろんな美味しいものがありまして、有名な飛騨牛や日本酒をはじめ、朴葉味噌や漬物ステーキなどなど、地元グルメもおいしい!

そんななかでも、秋に開催される新蕎麦まつりが、いけかよは最高だと思うのです…!

新蕎麦まつりは10月下旬から11月にかけて、飛騨の各地で行われているようで、たまたま飛騨高山に行った時に遭遇したのがきっかけ。

蕎麦は最後の晩餐にしてもいいと思うくらいいけかよは好きなのですが、それこそ飲むようにいろんな蕎麦を食べられるこの新蕎麦まつりはいけかよにとってはたまらんイベント!

まさに、この秋のタイミングで訪れるべき催し。ぜひ、開催場所と日時をチェックして行ってみてください!

飛騨市のHPからチェックできそうです。

山の上でおいしいひとときを cafe 櫟-Ichii- by momo

こんにちは、momoです。

わたしがこのお店を知ったのはエラマプロジェクト代表ゆみさんへのインタビューがきっかけでした。

普段はカフェ巡りなどしない、コーヒーはめったに飲まなくなった、そんなわたしですが、過去にものすごくおいしいコーヒーに出会って感動したことがあるので、ゆみさんのお話をうかがい、高山を訪れたときにはこちらのお店にもぜひ足を運びたいと気になって仕方がなかった場所です。

いざそのチャンスがやってきてアクセスを調べると、JR高山駅から徒歩25分などの情報が。徒歩40分までなら許容範囲なので全然いけるなと高山の探検も兼ねて歩いて向かうことにしました。

お店のロケーションは時間や物事に追われる感覚から離れたいという人にはぴったりだと思います。

いただいたのはこちら。

コーヒーは期待を超えるくらいおいしくて、人生2度目のおいしいコーヒーとの出会いに、来れてよかった〜と静かにうれしさを味わっていました。

ケーキは、飛騨高山のフルーツも体験したいと思い、いつもなら食べないタイプの商品を注文。

スポンジが今まで食べたものの中で1番、最高においしかったです。

ここのなら、普段は選ばないショートケーキも食べてみたいと思ってしまうくらいに。

丁寧さが感じられるもので体を満たす幸せをかみしめる時間になりました。
cafe 櫟-Ichii-があるから高山に行きたくなると言っても過言ではないお店です。

ぜひ、高山でおいしいものを味わう幸せと自分の時間を大切にする幸せにひたってみてください!

思いっきり呼吸したくなる景色 by RUNA

こんにちは、どさんこ大学生RUNAです。

去年、開催された「エラマ文化祭」で初めて飛騨高山に行きました。

まだ一度しか訪れたことがないそんな私の飛騨推しポイントは、森林の景色です。

滞在した場所が山間部だったので、周りは豊かな秋の色に染まっている木々でした。

周りの全ての景色が自然だと、身体を伸ばしたくなったり、寝転がりたくなったり、思いっきり呼吸したくなったり…私は、無意識に身体が動いていました。

朝、6時前に目が覚め、気づくと約2時間、外で景色を眺めていました。

その景色がこちらです。

人が多くて、高層ビルばかりの所に行くと、空気のにおいに少し違和感を感じます。

それは私が北海道出身だからかもしれません。地元では、いつものように、もうすぐ冬だななど季節のにおいを感じていました。

飛騨高山でも季節の変わり目を感じました。なぜなら、そこに自然の景色が当たり前に広がっていたからだと思います。

自然豊かな飛騨高山には、紅葉の名所が沢山あるそうです。

思いっきり伸びをしながら、呼吸したくなる飛騨高山で、自然の景色を堪能してみませんか?

グルメと人に会える優しい場所 by ひらふく

こんにちは!ひらふくです。

飛騨高山には5~6回ほど訪れています。毎回私が楽しみにしているのは、おいしいグルメと飛騨の方とお話しすること。今回はエラマ図書館のまわりにある飛騨のお店を2件ご紹介します。

エラマ図書館があるウッドフォーラム飛騨は敷地内にいろいろなお店があります。高山ラーメン、みだらしだんごのお店、そして地元の人が早朝からやってくる産直市場とCafé &Rest Room335という喫茶店など。

産直市場の野菜ははじめて見るものもあってワクワク。作った方の名前が書いてあり丁寧に作られたことを感じます。飛騨の牛乳を使った無添加パンも販売されています。それも全部手作りで、ウッドフォーラムの芝生に座って食べると最高でした。

Café &Rest Room335さんのご飯はとてもおいしい!そして店内がとてもロックなんです。店内にはジュークボックスがあって音楽が流れつづけています。

私がはじめて訪れたのがちょうどジュークボックスが導入された日。男性客のグループが音に合わせて歌いながら会話を楽しんでいました。

食後のお茶にはそっと金平糖が添えられていました。飛騨の方からは、こうした言葉にしないけれど気にかけてくれる優しい気遣いを感じます。

お店の方に「これはなんですか?」と話しかけると「これはこうやって作ってるんだけどおいしくてね…」とこだわりを伝えてくださいます。

おいしいグルメとそれを作る優しい人達に会いに、さあ飛騨高山へ。

きっともっと秋を感じられる高山へ

いかがでしたか?「観光」とは違う高山のディープスポット、エラマライターズだからこそのチョイスです。

喧騒から離れてほっとしたいときに。

ふだんとは違う感覚を味わいたいときに。

「陽」が過多な日々に「陰」をプラスしてバランスをとりたいときに。

ぜひ、飛騨高山へおこしください。

Edit by いけかよ

2023年3月4日(日)に福岡で「フィンランドのライフスタイル講座」を開催しました。数年ぶりに九州での対面イベントが実施でき、熊本など県外からもお越しいただきました。

午前中はフィンランドの教育について、午後は環境先進国としてのフィンランドをテーマにお伝えしながらライフデザインワークで自身の生き方もふりかえります。

参加者のみなさんはどのように感じられたのでしょうか?当日のレポートをお伝えします。

午前の部は熱くスタート!

会場はOREC green labさんの3階。農業機械メーカーとして人と農・自然とのつながりを感じられる場づくりをしておられます。

1階カフェではオリジナルドリンク”お米ラテ”が大人気。参加者のかたもドリンクを片手に木に囲まれた空間で講座がスタートしました。

チェックインでは、参加理由や豊かで幸せな生き方について考えをシェアします。

14名の参加者さんは、エラマの森の住民さん、学校の先生、親子でのご参加や、お友達の紹介で来てくださった方などさまざま。

初対面にも関わらずどのグループも大盛り上がり!九州のみなさんのパッションがあふれていました。

講座では代表・石原がフィンランドで視察した教育現場をお話ししました。

公立幼稚園、小学校の授業の工夫や、カリキュラムの考え方、そして最新の教育方針までエラマプロジェクトならではの視点で読みときます。

フィンランドは国際学力調査PISAで世界一をとってからその教育が注目されてきました。日本との違いとして、教育文化庁からの決まりが少なく先生が比較的自由に授業を作ったり教科書を選んだりできることなどがあります。

また、教科横断という特徴もあり、算数を使って計算した図面をもとに図工で木工作品を作るなど、テーマ性やゲーム性をもたせて子どもたちが学びたくなる授業を目指しているのです。

フィンランド教育で本当に大切なことは?

しかし、代表の石原は、フィンランド教育で重要なのはその制度や授業の”形”ではなく、目には見えない”中身”にあると考えます。

特に今後のフィンランドや、日本社会において中心になるキーワードとして「コンヴィヴィアリティ(自立共生)」という言葉を紹介しました。

このコンヴィヴィアリティはエラマプロジェクトでも大切にしている概念。詳しくはぜひエラマの講座で聞いてみていただきたいのですが、ひとりで自立しつつ人とも協力して心地よくいられる状態を指しています。

個人の自立を目指してきたフィンランドでも、近年はグループワーク教育が増えてチームワークを重視するようになってきているそうです。

「わたし」の心地よさを対話しよう

コンヴィヴィアリティで大切なのは心地よくいられること。北欧では、仕事や家族だけではなく自分だけの時間=マイタイムを作ることで心地よさを実現しています。

じゃあ、「わたし」にとってはどんな時間がマイタイムなんだろう?今日は何を思った?などグループで対話しました。

「今まで自分の時間をもつなんて考えたことがなかった。贅沢だと思ってました」

「フィンランドは絶対のルートがなくてやり直しができる社会でうらやましい。でも、私も今からでも人生をやり直しできるはずだと思いはじめました」

「私の話をみなさんが熱心に聞いてくださって勇気が出てきます」

ここまでの講座を通してフィンランドの自由な学び方や生き方を感じてきたみなさん。

マイタイムだけにとどまらず広く人生の話を熱く語り合っておられます。対話の力を強く感じた瞬間でした。

SDGsが身近にあるフィンランド

午後からは環境先進国としてのフィンランドのお話。

フィンランドは2023年度のSDGs達成度ランキングで世界一になりました。

環境先進国というと自然などの環境保全をイメージしがちですが、フィンランドはサスティナブル(持続可能な)という視点を日常生活にとりいれています。

フィンランドでは、物を捨てずに次の人へ回していくセカンドショップや、ごみを一切出さないレストランなどがあります。また、ズボンに穴が開いたらシールで手軽に修繕したりもします。

私は”サスティナブル”という言葉を大がかりなものに感じていましたが、実はとても身近にあるのですね。

”サスティナブル”は不便を我慢することじゃない

また、それまで思い込んでいた「サスティナブルな社会のためには便利さを我慢しなければいけない」というイメージも変わりました。

対話ワークでは、便利なままにしたいことと、あえて不便なほうがいいことを考えてみたのですが、参加者さんからは「実は不便でもいいね」という声があがりました。

例えば、自分で繕った服だと傷がつかないよう気をつけるよねとか、冷凍食品は便利だけど気分転換に一から料理をするとか、簡単に処分できないのは思い入れがあるからこそだとか。

サスティナブルは何かを我慢することではなく、自分のモノや自分自身の気持ちを見つめ直し大切にすることにつながっているのではないでしょうか。

代表の石原からは

今を意識し、「当たり前が当たり前じゃない」を感じる心が幸福度を上げるのだと思います。

という言葉とともに、エコ(エコロジー)ではなく廻向(えこう)という仏教の言葉を紹介しました。

廻向とは、功徳を本人だけでなく世界中にめぐらすこと。SDGsやサスティナブルという言葉を通して「わたし」自身やその先の人たちを大切にできたらいいなと思います。

いっしょに立ち止まる時間をあなたと

数年ぶりに九州でのリアルイベント開催。

なにより印象的だったのは参加者のみなさんの熱量です。フィンランドの教育や環境を知り、自分の生き方について真剣に考えておられました。

「誘われたから来たけれど、来てよかった。人生が変わりました」とおっしゃっていた、その姿が忘れられません。

エラマプロジェクトの講座は知識をお伝えするだけではなく、立ち止まって自分に問いかけ、参加者のかた同士の深い対話によって新しい「わたし」を発見していく時間です。

2023年は全国各地でリアルイベントを開く予定。次はあなたにお会いできることを楽しみにしています!

Text by ひらふく(おとな教育の実践人事)