
エラマの森の皆さん、こんにちは!フィンランド生涯教育研究家の石原侑美です。
先日、全4回にわたってお届けした「フィンランドの基礎を学ぶコース 〜なぜフィンランドは幸福度1位なのか〜」が無事終了しました。ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!
全4回を通して見えてきたのは、フィンランドの魅力だけでなく、日本人である私たち自身が、何を大切にしたいのか、どんな未来を描きたいのか、という問い。
8時間、フィンランドと向き合ったからこそ見えたこと
「フィンランド」というフィルターを通して、歴史、社会、文化、デザイン、芸術…と、さまざまなテーマを深く掘り下げていく中で、参加者の皆さんの熱意に触発され、私自身も新たな気づきを得ることができました。
今回のコースでは、一方的な講義ではなく、参加者の皆さんと共に「体験」を創り出すことを大切にしました。クイズ形式で知識を深めたり、ブレイクアウトルームで意見交換をしたり、時には音楽を聴きながら、心に浮かぶ風景を共有したり…
最終回には、「あなたにとってのアートとは?」という問いを投げかけ、参加者の皆さんの価値観や人生観に触れることができました。フィンランドというキーワードを軸に、多岐にわたるテーマを扱い、対話を重ねたことで、参加者それぞれが、自分自身の軸となる価値観を再確認できたのではないかと感じています。

コースで辿った「フィンランドの根っこ」
このコースでは、フィンランドという国が育んできた価値観や文化を、4つのテーマを通して立体的に捉えました。
第1回:フィンランドの歴史、地理、国際関係
フィンランドという国を理解するための土台となる、歴史、地形、気候、そして国際関係。スウェーデン統治時代、ロシア帝国時代、そして独立という3つの時代を紐解き、地形の特徴や国際社会との関わりを学びました。
第2回:フィンランドの現代社会、教育、福祉
手厚い社会保障制度や、個性を尊重する教育制度。その根底にある「ウェルビーイング」の考え方を、具体的な事例を通して学びました。
第3回:フィンランドのデザイン、芸術
マリメッコやイッタラといったデザイン、シベリウスの音楽、国民的叙事詩「カレワラ」…。フィンランドの文化と芸術に触れ、その根底にある自然への敬意や、機能美を追求する精神を学びました。
第4回:フィンランドの文化、暮らしと日本との類似性
サウナ、食文化、言語…フィンランドの暮らしに焦点を当てながら、日本との共通点を探ることで、普遍的な価値観に気づきました。アニミズム的な思想や、自然との共生を大切にする文化は、私たち日本人の心の奥底にも響くものがあるのではないでしょうか。
フィンランドから見えてきた、日本の未来
今回のコースを通して、フィンランドと日本の文化や精神性に根付く、困難を乗り越えていく力や、平穏を求める心に触れました。
全く違う国でありながらも、どこか通じ合う部分がある。そんな2つの国の価値観を融合させ、新しい価値観を創造していくことこそ、私たちが目指すべき未来なのではないか。そんな可能性を感じています。
参加者の皆さんからいただいた声
参加者の皆さんからは、たくさんの嬉しいお声をいただきました。
「フィンランドの文化や暮らしについて、より深く知ることができた。」
「これまでの学びが繋がり、フィンランドの幸福の理由が見えてきた。」
「自身のライフスタイルを見直すきっかけになった。」
「フィンランドと日本の意外な共通点に驚いた。」
さあ、あなたは何を始めますか?
今回のコースが、皆さんにとって、明日からの生活をより豊かにするための、小さなきっかけになれば嬉しいです。
今回のコースで、フィンランドの教育についてもっと知りたい!と思った方は、ぜひ【オンライン】フィンランドの教育を全部学ぶコース ものぞいてみてください。フィンランドの先生やコーディネーターのようなプログラムを作ることを目指し、より実践的な内容でお届けする講座です。

【オンライン】フィンランドの教育を全部学ぶコース
今回のコースにご参加いただいた皆様、そして、ここまで読んでくださったあなたに、心からの感謝を込めて。
Kiitos!(キートス!:ありがとう!)
石原侑美(フィンランド生涯教育研究家)