fbpx

Elämäプロジェクト

【YouTube LIVE配信アーカイブ記事】🇯🇵🇫🇮和フィン折衷の研究講座〜フィンランドと日本の心の闇との向き合い方〜

※この記事は、2025年5月8日のエラマのYouTubeチャンネルでLIVE配信した無料講座の内容をコラムとしてまとめています。

YouTubeのアーカイブ動画はこちら

「心の闇」と聞くと、少し重たいテーマに感じるかもしれません。しかし、誰にでも訪れる可能性のあるこの感情とどう向き合っていくかは、現代社会を生きる私たちにとって大切な視点ではないでしょうか。

今回の「和フィン折衷ゼミ」では、「心の闇」をテーマに、和文化とフィンランド文化それぞれにおける捉え方や向き合い方、そして解消法について深掘りしていきます。

心の闇とは?ネガティブな感情から過去のトラウマまで

まず、「心の闇」とは具体的に何を指すのでしょうか。一般的には、以下のようなものが挙げられます。

ネガティブな感情や思考: 怒り、不安、絶望など
平静を装う状態: 内心では怒りや悲しみを抱えながらも、表面的には平静を装うこと
過去の傷やトラウマ
・他人に見せない内面: 表と裏で異なる顔を見せること
誰にでもあるもの: 特定の人だけでなく、人間誰しもが持ちうるもの

特に、日本には「五月病」という言葉があるように、季節の変わり目や環境の変化によって心が揺らぎやすい側面もあります。

心の闇と向き合う文化:和文化とフィンランド

和文化とフィンランド文化では、この「心の闇」とどのように向き合ってきたのでしょうか。

和文化における心の闇との向き合い方

日本では古来より、心の闇と向き合うための様々な文化や習慣が育まれてきました。

和歌: 喜びだけでなく、悲しみや苦しみといった感情も歌に詠むことで、心の闇と向き合ってきました。古今和歌集の序文には「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」とあり、歌が人の心から生まれるものであることが示されています。
道を極める(座禅など): 茶道や武道、そして座禅といった「道」を極める行為は、自分自身と向き合い、悟りを目指す中で、心の闇とも対峙するプロセスを含んでいます。
日記文学: 平安時代の女流文学などに見られるように、日記に自らの苦悩や葛藤を綴ることで、心の闇を表現し、昇華しようとする試みもありました。例えば、藤原道綱母の『蜻蛉日記』は、夫との関係に悩み苦しむ心情が赤裸々に描かれています。

フィンランド文化における心の闇との向き合い方

一方、フィンランドでは以下のような形で心の闇と向き合っています。

読書: フィンランドは国民の読書量が非常に多く、図書館の利用率も世界トップクラスです。図書館は「第三の場所(サードプレイス)」として重要な役割を担っており、静かに自分と向き合う時間を提供しています。
アート: フィンランドでは、アートが生活に根付いています。プロの芸術家だけでなく、一般の人々も文化活動に積極的に参加し、絵画や音楽などを通して内面を表現します。
サウナ: フィンランドのサウナは、単に体を温めるだけでなく、静かに自分自身と向き合い、本音を語り合える場所でもあります。暗く静かな空間で、心の闇と対話する時間となることもあります。

心の闇とアート:表現することで見えてくるもの

心の闇は、アート作品の重要なテーマともなり得ます。

和文化におけるアートと心の闇

文学作品: 夏目漱石や太宰治、芥川龍之介といった文豪たちの作品には、人間の内面の葛藤や苦悩、孤独といった「心の闇」が深く描かれています。
古典芸能: 能や歌舞伎などの中にも、人間の情念や業といったものが表現され、観る者に深い共感を呼び起こします。

フィンランド文化におけるアートと心の闇

ムーミン: 世界中で愛されるムーミンの物語には、実は奥深い哲学や、登場人物たちの抱える孤独や不安といった「陰影」も描かれています。大人になってから読むと、新たな発見があるかもしれません。
タンゴ: アルゼンチンタンゴとは異なる、哀愁漂うフィンランドタンゴは、魂の叫びや失恋、望郷の念といった感情を表現する音楽として親しまれています。一説には、タンゴの発祥はフィンランドではないかという説もあるほどです。
ヘヴィメタル: フィンランドはヘヴィメタル大国としても知られています。激しい音楽を通して、心の奥底にある感情を解放する手段となっているのかもしれません。

心の闇を解消する方法:光を見出すヒント

では、実際に心の闇を感じた時、どのように解消していけば良いのでしょうか。

和文化における解消法

邪気払い: 節分や大晦日など、季節の節目に行われる行事には、邪気を払い、新たな気持ちでスタートするという意味合いが込められています。
涙を流す: 古典文学などにも見られるように、悲しい時や辛い時に涙を流すことは、感情を解放する一つの方法として捉えられてきました。武士でさえも、時には涙を流したとされています。
飲酒: 日本には古くから酒を楽しむ文化があり、「憂さを晴らす」といった言葉もあるように、適度な飲酒が気晴らしとなることもあります。ただし、飲みすぎには注意が必要です。

フィンランド文化における解消法

太陽光を浴びる: 冬の日照時間が短いフィンランドでは、太陽光を浴びることが非常に重要視されています。光線療法(ライトセラピー)も治療法の一つとして取り入れられています。
ヘヴィメタルを聴く・演奏する: 前述の通り、ヘヴィメタルは感情を爆発させる手段として機能していると考えられます。
焚き火やキャンドル: 暗い冬の長い夜、焚き火やキャンドルの温かい光は、心を落ち着かせ、闇を照らすぬくもりとなります。
外気浴: サウナの後に外気にあたることは、心身をリフレッシュさせ、フラットな状態に戻す効果があります。特に、ありのままの自分で自然の中に身を置くことは、解放感につながります。

個人的におすすめの心の闇解消法

最後に、出演者それぞれが個人的におすすめする心の闇との向き合い方をご紹介します。

マリ先生のおすすめ:
悲しみに浸って飽きるのを待つ: 無理に浮上しようとせず、感情に身を任せ、自然と心が落ち着くのを待つ。
わざと号泣する: 泣ける映画などを観て思いっきり泣き、感情を解放する。

石原のおすすめ:
外気浴: 温泉やサウナの後、ありのままの姿で外気に触れることで、心身ともにリフレッシュし、フラットな状態になる。

まとめ:心の闇と光のバランス

心の闇は、決して特別なものではなく、誰にでも訪れるものです。大切なのは、その闇とどう向き合い、自分なりの光を見つけていくかということ。和文化とフィンランド文化、それぞれの知恵を参考にしながら、自分に合った方法で心のバランスを整えていけると良いですね。

会員制コミュニティ「エラマの森」では、このような深い学びのコンテンツを、動画で、コラムで毎日配信しています。

「わたし」を豊かで幸せに生きるための学びを得たい方は、ぜひ「エラマの森」へ!
フィンランドの豊かな暮らしと日本の豊かな文化を学び、実践することで、「わたし」の心、頭、体を整える第二の故郷のような場を提供しています。
オンラインでの講座や瞑想、専門家によるコラム、そして飛騨高山でのリアルな体験など、あなたの「エラマ(フィンランド語で「人生・生活」)」を豊かにするヒントがきっと見つかります。

▼詳細・ご登録はこちらから
https://elama.be/elamamori/

& more …

関連するNewsLetter

他にもこんなNewsLetterが読まれています。