
みなさん、こんにちは。エラマプロジェクトです。
今日はフィンランドの文化に息づく「根性で困難を乗り越える」精神についてお話しします。フィンランドの根性論「SISU(シス)」という精神と、私たち日本人に馴染み深い「根性」という言葉について比較していきます。
一見、どちらも「困難に立ち向かう強い精神力」を表しているように見えますが、その本質や捉え方には、興味深い違いがあるんです。今日は、この二つを比較しながら、それぞれの特徴と、現代社会における意義について、一緒に考えていきましょう。
SISUって、どんな精神?
まず、「SISU」とは、フィンランド人の心の奥底に根付いている、とても大切な精神を表す言葉です。
「勇気」「忍耐力」「粘り強さ」「不屈の精神」など、いろんな意味を含んでいて、500年以上も前からフィンランド人のアイデンティティの核として受け継がれてきました。
SISUの特徴は、
・長期的な視点で、コツコツと粘り強く取り組む
・どんな状況でも冷静に分析し、合理的な判断をする
・自分自身の幸せのために、精神力を発揮する
・日常生活や教育を通じて、自然と身につけていくもの
なんだか、すごく穏やかで、芯の強さを感じる言葉ですよね。

日本の「根性」はどうだろう?
一方、日本の「根性」という言葉は、戦後の高度経済成長期に広まった、どちらかというと、熱血的なイメージが強いかもしれません。
「強い精神力があれば、どんな困難も乗り越えられる!」という、ちょっと精神論的な考え方を指します。
根性の特徴は、
・短期的な忍耐や努力を重視する
・感情的に困難に立ち向かうことが多い
・他者や組織のために、力を発揮することが多い
・精神論として語られることが多い
なんだか、ちょっと暑苦しい感じがしますね。笑
SISUと根性、どこがどう違うの?
この二つを比較してみると、いくつか面白い違いが見えてきます。
・目的の違い
SISU:個人の豊かさや幸せのために発揮する
根性:組織や他者のために尽くすことが多い
・アプローチの違い
SISU:冷静に状況を分析し、長期的な視点で行動する
根性:感情的に困難に立ち向かい、短期的な成果を求めがち
・社会での位置づけ
SISU:日常生活や教育を通じて自然に身につく
根性:精神論として強調されることが多い
このように見てみると、同じように見える「精神力」でも、その質や使い方が、大きく異なることが分かります。
現代社会で求められるのは?
現代社会では、個人の幸福や豊かさを追求する人が増えていることもあり、SISUの考え方に注目が集まっています。
フィンランドでは、教育や生活習慣を通して、自然とSISUが身につくように工夫されているそうです。
SISUは、単なる精神論ではなく、具体的な行動指針として、私たちの生活に役立つヒントを与えてくれます。
一方、日本の根性論は、時に過度なプレッシャーやストレスの原因になることも指摘されています。
ですが、その根底にある「困難に立ち向かう勇気」は、私たちにとって大切な要素の一つ。
この「根性」を、現代社会に合わせて、適切に解釈し直すことが、私たちにとって必要なことなのかもしれません。
エラマプロジェクトの挑戦
エラマプロジェクトでは、フィンランドのSISUと日本の文化を融合させた「和フィン折衷」という概念を提唱しています。
この取り組みを通して、SISUの精神を日本の文脈に適用し、より豊かで幸せな生き方を探求しています。
SISUと根性、それぞれの良い面を取り入れながら、現代社会に適した新しい精神性を見出していくことが、これからの私たちの課題なのかもしれません。
そして、それはきっと、私たち一人ひとりの人生を豊かにしてくれるはずです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんは、どう思われましたか?ぜひ、感想を聞かせてくださいね。
そして、もし「SISU」について、もっと深く学びたいと思われたら、ぜひこちらのオンライン講座にご参加ください!

【オンライン】北欧フィンランドのレジリエンス講座
〜冬の暮らし、SISU。2025年最新視察報告〜
日時: 3月13日(木) 20:00〜21:30
場所: オンライン(Zoom)
内容:
・世界幸福度ランキング上位のフィンランドに学ぶ、「SISU」の精神を深掘り。
・2025年最新視察報告を交えながら、冬の暮らしからレジリエンスを高めるヒントを探ります。
・講師は、フィンランド生涯教育研究家の石原侑美。
質疑応答や参加者同士の対話を通じて、SISUを自分ごととして捉え、日々の生活や仕事に取り入れるためのヒントを深め合います。
詳細はこちら: https://elama.be/workshop-event/resilience-finland202503/
共に、あなたの内なる強さ「SISU」を見つけ、より豊かな人生を歩んでいきましょう!