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Elämäプロジェクト

【開催報告】どんなに大層な肩書きがあっても、一人の人間がフラットに語る場所〜エラマ哲学バー#21「キャリアってなに?」

焚き火の前でゆっくり本を読んでいる

2020年5月からスタートしたオンラインバー、エラマ哲学バーは、昨日で21回目。
月に1回開催し、入退場自由で、その時々のテーマについて、好きに語ります。

■「相手を否定しない」「過激なことは言わない」などのグランドルールはなし
■豊かで幸せな生き方"Elämä(エラマ)"が何かを追究するという、ざっくりした大きな目標を共有している
■話が脱線してもOK

お酒や好きなドリンクを飲みながら、夕食を頬張りながら、ゆるゆると開催し続けています。

今回のテーマは「キャリアってなに?」

皆さんは、「キャリア」という言葉を聞いてイメージするのはどんなものですか?

今回は、予想以上に難航しました。このキャリアという言葉に対する参加者のイメージがあまりにも違い、その定義やイメージのすり合わせに時間がかかったのです。

いつもは開始30分くらいで、言葉の定義やイメージをすり合わせ、参加者の皆さんは思い思いに思った言葉を発しながら深い深い対話に入っていきます。

しかし、今回は様子が違う。

30分経っても、1時間経っても、言葉の定義がバラバラでイメージすり合わせに難航。
 1、積む重ねてきた経歴、職業(キャリアプランや職務経歴など)
 2、特権階級、官僚(キャリア組とかノンキャリ組とかいうアレ)

英英辞書でも、国語辞書でも、共通してこの2つの意味が明記されていました。

参加者の言葉の意味も、「経歴」なのか「官僚」なのか、どちらの意味の「キャリア」なのかを言い添えないと、話に食い違いが生じます。

哲学バーだからこそその「キャリア」という言葉を丁寧に紐解いていきますが、普段何気なく使っている「キャリア」という言葉は、言葉話者の意味やニュアンスを取り違えて解釈している可能性が高いことがわかりました。

本日更新したnote「よむエラマ」に、キャリアに関する新記事をUPしています。ご参考までにぜひご覧ください。

「キャリアビジョン」ってなんだろう?noteよむエラマ

(2021年11月17日更新)

いわゆる現役「キャリア組」が参加者にいた!その人から放たれる言葉が、対話に洗練をもたらす

対話の洗練ってなんぞや? 
言い換えれば、緊張感をもたらしたわけです。
いわゆる公務員の現役「キャリア組」の参加者が遅れて入店されました。

「私はショックです。キャリア組ってそんなにマウント取ってるって思われていることが!」

さあ、ここでも「キャリア」という言葉の意味の食い違いが発生。遅れて入店されてきた影響で、キャリアの言葉の定義擦り合わせがないまま、キャリアの意味ニュアンス食い違い。

私の知り合いや会社員の友人は「キャリア」という言葉を使って、「真剣に自分の仕事プランを考えています」という意味を含んだマウンティングじゃないか

この発言を聞いて、ショックを受けられたのです。でも、会社員友人の「キャリア」は、1の積み重ねてきた経歴の話。官僚の意味は一切ないのです。

バーではこの後、言葉の意味を丁寧に紐解いていき、「キャリア」という言葉の意味をフラットにしていきます。

それを繰り返すことで、
「ああ、ここは肩書きも外し、仕事や家族の話はただ単なる体験の話の化し、肩書きで何者であるかを評価し合わず、フラットに対話する場」
であることを体感します。

この緊張感のあるキャリア組の方の発言から、キャリアという言葉が哲学バーでは洗練されていきます。

バーの閉店間際はお酒が回り、言葉も滑らかになる

このバーの特徴は、哲学対話にするにあたり「真面目」モードになりすぎないところ。お酒も入るので、言葉が滑らかになる。

初めて参加されたお客様は、
「哲学バーに初めて参加したけど、こんなに楽しい場だとは思わなかった!あまり発言できなかったけど、それでも頭の中でぐるぐる考えて、ラジオがわりに仕事をしようと思ったけど、手がつけられないほど、面白かった!!」

そう、発言をしなくても、参加者の皆さんは頭を回転させて、思考している。

その空間がなんとも心地よく、オンラインではあるのだが、オンライン会話特有の障壁が少ないのが特徴です。

発言なくても、発言してもOK! 普段立ち止まって考えない何気ない言葉を丁寧に紐解いていく、豊かな自宅飲みをしませんか?

次回は、12月13日(月)20:00〜22:00(入退場自由)
テーマは「教養って何?」

お申し込みはこちら