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【エラマ思考】なぜフィンランド人は太陽を愛し、日本人は日差しを避けるのか?

こんにちは、エラマプロジェクトです。

一年で最も日が長い「夏至」、そして日光が降り注ぐ夏は、太陽と私たちの暮らしを見つめ直す良い機会です。

特に日照時間の差が大きい日本とフィンランドでは、太陽との付き合い方にも文化的な違いが表れています。

今回は、両国の夏至をめぐる文化や太陽との付き合い方から、心と身体を整えるヒントを見つけていきましょう。

太陽光を浴びると、どんな効果があるの?

太陽の光は、私たちの心と身体にさまざまな恩恵をもたらします。

気分を明るくし、体内時計を整え、ビタミンDを生成して骨や免疫を守ってくれる力があります。

フィンランドの冬は、日照時間が極端に短くなる季節。光を浴びない時間が続くと、気分が沈みがちになり、季節性うつ(冬季うつ)を引き起こすこともあります。

だからこそ夏の太陽光は特別で、フィンランドの人たちは「とにかく日差しを浴びたい」という思いがとても強いのです。

ただし、日光を浴びすぎることで、日焼けや皮膚へのダメージもあるので、適度な付き合い方が大切です。

夏至の日照時間と比べると

一年で最も日が長いのは「夏至」ですね。

フィンランドの夏至の日照時間は、南部(ヘルシンキ)で約19時間。北部(イナリ)では日の出・日没はなく、24時間ずっと太陽が沈まない「白夜」となります。

一方、日本(東京)の日照時間は約14.5時間ですが、梅雨の影響で実際の体感はそれより短く感じられるかもしれません。

夏至の過ごし方は?

フィンランドでは、夏至は一年のうちでとても重要な日で、「夏至祭(ユハンヌス)」が行われます。

夏至祭では、2~3メートルの火柱が立つ大きな焚き火(コッコ)を囲み、悪霊や悪運を払って豊作を祈願します。

夏至には、たくさんの人が森や湖のそばのコテージで自然とともに過ごします。

この頃から大人も夏休みに入ることが多く、2~4週間ほどの長期休暇を取ることもよくあります。

それに対して、日本には全国的に有名な夏至の行事はありません。

しかし、伊勢の神社で夏至祭が行われたり、関西ではタコを食べる習慣があったりと、地域ごとに独自の風習が見られます。

夏至から11日目を「半夏(はんげ)」と言い、この日までに田植えを終えないと収穫が半分になる、という「半夏半作」の言い伝えがあります。

太陽の神話を比べると

日本はその名の通り「日の本の国」です。

聖徳太子が古代中国の皇帝に送った国書では、日本の天皇のことを「日出づる処の天子(=太陽が昇る国の天子)」と表現しています。

太陽は、私たち日本人のアイデンティティともいえる存在なんです。

『古事記』などの神話に登場する天照大神(アマテラス)は皇室の祖神であり、太陽神としての側面もあります。

また、私たちは日常的に「お日様」「お天道様」と呼んで、太陽を身近な存在として敬ってきました。

一方、フィンランドでは太陽神の存在感はやや控えめです。

フィンランドにも豊穣や生命の源とされる太陽の女神パイヴァタルがいますし、叙事詩『カレワラ』の冒頭には、大気の乙女の膝の上で鳥が卵を産み、その卵の黄身が太陽に、白身が月になったという神話があったりします。

しかし森と湖の国であるフィンランドの神話では、太陽よりも水の方がモチーフになることが多いのです。

太陽との付き合い方の違いは?

日本では、日差しを避ける「美白文化」が根強くあります。

日傘や日焼け止めは夏の定番アイテムで、白い肌は美しさや上品さの象徴とされてきました。

対してフィンランドでは、夏の光を積極的に浴びる文化が根付いています。

テラス席ではパラソル無しで太陽を楽しむ人も多いです。

冬の暗さを乗り越えるため、夏の太陽光を「精神の栄養」として余すところなく味わうのです。

おわりに

日本とフィンランドでは、太陽との付き合い方に違いがありますが、どちらの国も自然との営みの中で太陽と向き合ってきました。

太陽光を浴びることにも、避けることにも、どちらにも文化的な意味があります。

自分に合った方法で太陽を生活に取り入れて、心と身体を整えていきましょう。


編集後記

うちの寝室には、カーテンを取り付けていない小窓があります。その小窓から日光が入るので、夏の時期は日の出を迎える4時台から部屋が明るくなります。

そのせいなのか、夏場は早くに目が覚めます。

日の出が遅い冬場はなかなか目覚められないので、人の暮らしは太陽とともにあるんだなぁと実感します。

不思議なもので、朝いちばんの光に包まれて目覚めた日は、それだけで心が軽くなります。

太陽の光は、ただ部屋を明るくしてくれるだけではなく、「今日も一日が始まった」と私のスイッチを入れてくれる気がします。

私たちは太陽のリズムの中で生きている。その壮大さに感謝の気持ちが湧いてきます。

そんなことを、小さな窓から差し込む朝日の中でしみじみと感じたのでした。

(執筆:橘茉里)

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