Abstract
「課題解決ごっこ」から、抜け出したい。
誰かが選んだ課題を渡され、すでに答えの決まっている結論に向かって調べ、ポスターにまとめて発表し、拍手をもらって、何も変わらない。
探究学習や総合の時間で、そんな場面に出会ったことはありませんか。多くの先生が心のどこかで感じていながら、あまり口に出されてこなかったこと。私たちはそれを「課題解決ごっこ」と呼んでみることにしました。
課題解決ごっこが起きるのは、課題が“すでに選ばれた状態”で届くからです。フューチャーズ・スタディーズ(未来学、Futures Studies)は、その一歩手前から始めます。どんな未来を私たちは「望ましい」と考えるのか。そして、それを決めるのは誰なのか。
フィンランドは、未来を考えることが制度の中に組み込まれている国です。国会には1993年から常設の「未来委員会」があり、フィンランド・イノベーション基金Sitraが発表するメガトレンドは学校の教材として使われ、トゥルク大学には未来研究センターがあります。国のコア・カリキュラムは「持続可能な未来をつくること」を、教科を越えて育てる力のひとつに掲げています。
この講座では、その国で長く高校の校長を務め、いまはフューチャーズ・スタディーズを軸に教育に携わるトゥオヴィ・ロンカイネンさんを講師に迎え、全5回・逐次通訳つきでフューチャーズ・スタディーズの考え方と、教室や現場で実際に使える思考の道具を学びます。
持ち帰っていただくのは、授業案ではありません。「問い」のつくり方です。
「2040年、私たちの学校はどうなっているだろう」。その問いを、子どもたちと、同僚と、自分自身と、ちゃんと考えられるようになるための5回です。





