こんにちは!いけかよです。
エラマプロジェクトでとても大事にしている概念として「SISU」があります。
これまで何度もこの「よむエラマ」でも採りあげてきました。
「SISUってなに?」という方のために軽く説明すると、「SISU(シス)」とは、フィンランドの言葉で「勇気」「忍耐力」「粘り強さ」「不屈の精神」といった意味を持ちます。
フィンランドと日本はとても似通った精神性があり、エラマプロジェクトではSISUを「大和魂」なんて表現することもあります。
昨今、このSISUは日本でも、そして世界でもとても注目を浴びているようです。
それもそのはず、映画のタイトルになったことや、関連書籍出版などのムーブメントはあれど、まさにこのSISUを必要とするような社会情勢だからというのもひとつの理由でしょう。
いまは「VUCAの時代」なんて言ってたことすらすでにオワコンに感じつつある、「予測が意味をなさない時代」といえるかもしれません。
そこでいまひとつ、この「SISU」をいけかよなりにいろんな角度で深堀ってみようと思います。
首尾一貫感覚を目指したら
この「SISU」の面白いところは、直訳できる日本語がないので、個々でさまざまな意味を持たせて捉えることができること。
母国であるフィンランドの研究者こそが、その意味を新しく捉え直したりもしているのです。
がんばりすぎてしまうあなたへ。フィンランドの精神性SISU(シス)の再定義「Gentle Power SISU」が教えてくれたこと
https://note.com/elamajp/n/na76d74bfe5dc
ではいけかよはこのSISUをどう捉えているかというと「折れないしなやかな心」のイメージ、それは「センスオブコヒーレンス(首尾一貫感覚)」ととっても相性がいいと思っているのです。
この「センスオブコヒーレンス(Sense of Coherence:SOC、以下SOC)」という言葉にはコロナ禍に出会いました。
みんながみんな、あらゆるものを我慢しなければならなかったあの時期、苦しいながらも救いを求めるなかで、いろんな印象的な言葉を学びました。
レジリエンス、アンラーン、ネガティブケイパビリティ、不便益…。
そのなかでも、いまでもいけかよがすごく大事にしたいなと思っているのがSOCなんです。
このSOCは、ググると以下のような説明がでてきます。
イスラエルの医療社会学者A・アントノフスキー(Aaron Antonovsky)が提唱した、ストレスに柔軟に対応し心の健康を保つための能力(ストレス対処力)。
この感覚は、以下の3つの要素から構成されています。
把握可能感(自分の周囲で何が起こっているかを理解・予測できる感覚)
処理可能感(自分の資源や能力で「何とかやっていける」と思える感覚)
有意味感(直面する困難や日々の出来事に意味や意義を見出せる感覚)
(AIによるリサーチのまとめ)
SOCに関しては書籍も何冊かあるので、ご興味ある方はそちらも読んでみてくださいね。
で、この3つの感覚、もっと噛み砕いて表現することができます。専門家がわかりやすく表現してくれている記事なんかもでてきますが、SOCの理解はざっくりでいいといけかよも思っています。
把握可能感:いまなにが起こってるかをわかってる
処理可能感:自分でどうにかできると思える
有意味感:この状況には意味があると思える
「わかってる」「どうにかできる」「意味がある」この3つがあれば、人はつらい状況を生き抜いていけると提唱するのがSOCです。
でもこれって、めっちゃしっくりきませんか?
例えばあなたが転職したばかりの新しい会社で、入ってみたらスーパーカオスで右も左もわからない、誰が敵か味方かもわからない、何がわからないかもわからない、という状態を想像してください。そこで、ここで起きてることについて「わかってる」「どうにかできる」「意味がある」と思えたとしたら、一筋の光が差すと思いませんか?
でも「そんなん思えたら苦労せんわい!それが見えへんから苦しいんじゃ!」とお思いでしょうか。そう、おっしゃるとおり。
そこでSISUの登場です。
この状況をいったんぐっと我慢して「わかってる」「どうにかできる」「意味がある」にたどり着くまで耐えてみる。そのときの精神こそ、SISUなんじゃないかと思うのです。
SISUはSOCをつかむための力
SOCは、人生におけるひとつの希望です。
仕事でも人間関係でも健康問題でも金銭問題でも、人は「いま自分がどこにいるのか、ゴールがどこなのかがわからない」から、不安に立ちすくんでしまいます。
でも、そこで「わかってる」「どうにかできる」「意味がある」をつかむということは、自分が進む道がわかるということです。迷いがなくなるということです。
闇に落ちたとき、人は闇雲にもがいてしまいますが、それは自分がなにをすればいいかがわからないから。往々にして、悩みは永遠に超えられない壁のように感じてしまいます。視界を全部塞がれたように感じることもあります。でも、SOCはシンプルで、わたしたちが把握すべきことを3つの要素で示してくれているんです。「わかってる」「どうにかできる」「意味がある」これらさえ押さえればいい。そうすれば、道が拓ける感覚がするはずなのです。
でも、です。
それってまあまあな心のパワーを使います。だってまずは、ごくわずかでも希望を持っていなければいけません。「生きよう」という意欲や「考えよう」という意思や「現実を見よう」という勇気も必要です。
だから、そこでわたしたちが発揮すべきものがSISUなのです。
いけかよは、SISUは「身につける」とか「育む」ものではないように感じています。
もともとわたしたちのデフォルトに、本能とか、魂とでもいいましょうか、そこに備わっている機能のように思うのです。
どこかやだれかからもらったり借りたりしなくてもいいはずの力。それがSISUです。わたしたちが、めちゃくちゃつらくても理不尽でも心が折れても、それでも前に進むことができたとき(それがたった1mmでも)、そこにはSISUがあります。
SISUを発揮して、いま自分が置かれている状況を「わかり」、どうにか「できる」ことを探し、この状況には「意味がある」まで行き着くことが出来たとき、大きな第一関門突破!という感じがしませんか?
このプロセスは、人間としてとても美しいといけかよは思います。
それは「成長」といい、「一皮むける」とも表現されます。
だから、大切なのはわたしたちは全員必ずSISUを持っている、ということを知ることなんです。もれなく、誰しもが持っている。
それは必ずわたしたちを支え、前に進めてくれるもの。
SISUがあれば、なんでもできる!
…ん?
そこにいたのはあの人だった
そう、いけかよは気づいてしまいました…。日本人のSISUの正体を。
SISUがあれば、なんでもできる!
元気があれば、なんでもできる! 1、2、3、ダーーーーーー!
なんと、SISUを探求したらそこにいたのは猪木でした。SISUがしっくりくるはずです。ここだったんですね。わたしたちの精神性がこんなにもSISUに震える所以は…。
ていうか、でもマジでこれって真理だと思っているのです。SISUは「元気」と言い換えてもいい。もっともシンプルな、わたしたちのエネルギーを表す言葉です。
奇しくも、猪木氏が引退セレモニーで読み上げた有名な「この道を行けばどうなるものか」は、SOCにも通じるものを感じさせます。
「危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ」
猪木氏は、わたしたちのSISU=大和魂の体現者だった、ということなのですね。
いけかよはプロレスや猪木氏がとりわけ好きだというわけではありません(むしろ痛いの怖くてプロレスは見れない)。
でも、30代以上の日本人なら「1、2、3」とカウントされたら迷わず「ダーーーー!」と叫ぶはず。これはもはや本能です。そう、SISUと同じように。
だからこそ、自分にはSISUがあるのだと信じてください。
あなたが生きているということは、元気があるということ。その元気は日によって調子はさまざまかもしれません。それでも、消えずにあなたは生きている。SISUの本質は、そこにあります。「それが自分にはあるのだ」と思い出すこと。それこそが、あなたのなかのSISUを発動させる鍵になるのです。
さらにSISUを深めてみたいあなたに
いかがでしたか?
今回は、いけかよの意外なSISU探求をシェアさせていただきました。
まさか、SISUを考えたときに猪木に出会うとは思ってもみませんでした。
こんなふうに、SISUをあなたなりに咀嚼し、いろんなことが起こる日常をしなやかに生き抜くヒントをお伝えする講座をご用意しました。
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👤 講師:石原侑美(フィンランド生涯教育研究家)
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https://elama.be/workshop-event/sisu202606/
あなたなりのSISUは、もっと意外なものが見つかるかも知れません。
フィンランドの精神性をヒントに、ぜひあなたのなかにある強さを見出していただけたら嬉しいです。
エラマプロジェクトのHPからぜひお申込みくださいね。
みなさまといっしょにSISUを探求できますこと、楽しみにしています。
では、また!



