9月1日~7日の日程で、フィンランドの首都ヘルシンキと、第2の都市タンペレを巡る「フィンランドのサステイナブルな社会とウェルビーイングの暮らしを学ぶプログラム」を開催いたしました。
今回は、参加者8名と共に、ヘルシンキエリアの小学校、カラサタマのスマートシティ、ゼロウェイストレストランNolla、フランチラ農園、タンペレ郊外の森と一般家庭を訪問。
それぞれの場所で、サステナビリティやウェルビーイングに関する取り組みを体感し、専門家や現地の方々から貴重なお話を伺いました。
未来を明るく照らす希望の力
今回の旅を通して特に印象的だったのは、サステイナブルとは「未来を自分たちの手で明るく照らしていく」という考え方です。
ヘルシンキエリアの小中一貫校では、校長先生自らが特別支援学級の専門の先生だったこともあり、インクルーシブ教育が非常に自然な形で実践されていました。
学年をわざとバラバラにした教室配置や、授業を特別支援級の生徒と一緒に受けるなど、一人ひとりの違いを認め、誰もが安心して過ごせる環境づくりが徹底されていました。
また、タンペレ郊外にあるフランチラ農園では、農園マネージャーのアンナさんから、サステイナブルなビジネスを長く続ける秘訣についてお話を伺いました。
アンナさんは「ただ商品を売りたいからウェルビーイングセンターをやっているのではない。必要としている人に、この農園とつながってほしいから、様々なサービスを提供している」と語っていました。
彼女の言葉からは、この農園に対する深い愛情と、未来に対する希望に満ちた力強い意志が感じられました。
花や葉っぱは全てオーガニックで純無農薬。
花や茎や葉っぱ、全てが美味しい!!
自分で摘んだ花は、食べてもよし、摘んでもよし、ブーケを作るもよし。
フランチラ農園の大地のパワーが漲っている花から栄養をもらいます。
自然との共存と持続可能な社会
フィンランドは国土の約75%が森林という、自然豊かな国です。
人々は幼い頃から自然と触れ合い、自然の恵みを享受しながら暮らしてきました。
タンペレ郊外の森では、現地ガイドのエリーナさんと共に森を散策し、焚き火やバーベキューを体験しました。
フィンランドでは「自然享受権」という考え方があり、私有地でない限り、誰でも自由に森に入り、ベリーやキノコを採取することができます。
自然と共存し、持続可能な社会を築き上げてきたフィンランドの知恵と工夫を、身をもって学ぶことができました。
参加者たちの変化
参加者からは、
「今まで点でしかなかったフィンランドの良いところが、線となって繋がる旅だった」
「会社を辞職して、もっと自由に生きることを決めた」
「フィンランドで見たかったこと、行きたかったこと、感じたいと思っていたことが、全て叶えることができた」
などの感想をいただきました。
今回の旅が、参加者一人ひとりの人生にとって、未来を明るく照らす希望の光となることを願っています。
来年に向けて
エラマプロジェクトでは、来年2025年もフィンランドの現地プログラムを開催する予定です。現在、代表の石原はフィンランドに滞在しながら準備を始めています。
詳細が決まりましたら、WebページやSNSでお知らせしますので、ぜひこまめにチェックしておいてください!